Tuesday, March 31, 2020

「コロナ第一号患者の感染源は日本人」 インドネシアが流したウソの裏に“反日・親中”(デイリー新潮) - Yahoo!ニュース

 記事『新型コロナの感染源は日本人――インドネシア政府がついた姑息過ぎるウソの顛末』で紹介したのは、インドネシアが国ぐるみでついていた「新型コロナの感染源は日本人」という騒動の顛末である。詳細はそちらを参照頂くとして、インドネシアの振る舞いの背景には、“反日”で“親中”というかの国の事情が透けて見えるという。東南アジア情勢に詳しいジャーナリストの末永恵氏がレポートする。

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 経緯を簡単に振り返っておこう。発端は、インドネシア政府が「インドネシア初の感染者の感染源が日本人」と3月2日に発表したことだった。いわく、インドネシア人の娘が、ジャカルタのクラブでマレーシア在住の日本人女性とダンスをし、“濃厚接触”。日本人女性がマレーシアに帰った後にコロナに罹っていたことが判明し、その流れで件の娘とその母親を検査したところ、陽性反応が出たという。

 ただし母娘が本当に日本人女性から“うつされた”のかどうか、科学的な根拠もなにもない。しかも実際には、国内のコロナ感染者の存在をインドネシア政府は以前から把握しつつ、隠蔽していたことが明らかになってきた。母娘が「インドネシア初」ではなく、そもそも日本人から感染したと大々的に発表する必要もなかった話なのである。

 今回の問題は、親日国のはずのインドネシアがなぜ……という文脈でも報じられている。日本人が認識すべきは、インドネシアは、決して親日国ではないということだ。

 歴史的にいえば、太平洋戦争時、日本軍はインドネシアに侵攻、占領。約3年間の統治の間に民間人10万人を抑留し、その中には華人系インドネシア人も含まれていたとされている。その後にインドネシアがオランダから独立を果たした際には、元日本軍が武器提供の形で支援した関係ではあるものの、年配のインドネシア人やその子息には、日本に対して、反感を持っている人も多い。

 田中角栄首相が1974年1月にインドネシアを訪問した際には、ジャカルタで大規模な反日暴動もおきている(マラリ事件)。空港から迎賓館への主要道路はデモ隊によって封鎖され、最終的には車両800台が破壊、約500人が逮捕され、11人の死者が出る惨事となった。

 一方、中国とのかかわりはあらゆる面で深い。たとえば、国民の9割がイスラム教徒のインドネシアは、世界最大のイスラム国家であると同時に、中国圏以外では最大数の華人を抱える「世界有数の華人国家」でもある。

 華人のインドネシア移住は、中国唐王朝の晩期、紀元879年に始まったと伝えられる。IMF(国際通貨基金)が2018年末に発表したデータによると、人口約2億6400万人のうち、約3・3%の約900万人が華人であるという。また別の統計では、華人系(現地国籍取得)国民が最も多い国家はインドネシアの約770万人、2位がタイで約710万人、3位がマレーシアの約640万人だという(中国の人気ポータルサイト「今日頭条」の17年発表の数字)。

 華人国家のイメージが強いシンガポールは、人口の8割が華人で、およそ570万人。日本ではあまり知られていないが、インドネシアは、東南アジア最大の“隠れ”華人国家で、中国圏以外で最大の中華系国家であるのだ。

 2002年からは、インドネシアでは中国の春節(旧正月)も祝祭日とされた。インドネシア語で「イムレック」と呼ばれる春節は、今ではインドネシアに居住する華人にとって、一年で最大の行事となっている。ジャカルタのチャイナタウン、パサールグロッドックでは爆竹が鳴り響き、ライオンダンスが豪快に舞う姿がおなじみの光景になっている。赤や金色の旧正月カラーの提灯や縁起物で埋め尽くされる光景は中国本土かと見間違うほどだが、華人ではない、イスラム教徒のインドネシア人も共に休日を楽しみ、チャイナタウンはごった返す。

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March 31, 2020 at 04:00AM
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