豪雨で被災したペットを支援しようと、熊本県人吉保健所と地元の獣医師会は1日、飼い主と同行して避難する犬猫の健康相談会を人吉市の避難所4カ所で実施した。長引く避難生活と酷暑が動物の健康悪化につながる恐れがあるとして企画。同保健所は「飼い主にとって家族同然のペットの支援は、被災者の心のケアにつながるはず」と期待する。
相談会では獣医師4人が対応。飼い主が「食欲がない」「暑さでぐったりしている」と訴えると、山口動物病院(同市)の山口貴弘獣医師が「避難生活で動物もストレスがたまっている。この暑さでは熱中症になる恐れもある」と応じた。犬2匹と猫2匹を山口さんが経営する動物病院などで、一時的に無償で預かることが決まった。
同保健所によると、飼い主と一緒に避難するペットは、人吉市と多良木町に犬18匹、猫9匹(いずれも7月31日現在)。避難所には動物アレルギーの人がいる可能性があるため、建物外の専用スペースで飼育されているという。
同保健所衛生環境課の松本辰哉課長は「避難生活の長期化で、被災者とペットが抱える悩みは増えるはず。ニーズを把握し、柔軟に対応したい」と話した。
今回の豪雨災害で、県は被災したペットに関する相談窓口を各保健所に設置。仮設住宅でのペット受け入れも関係市町村に要請している。 (井崎圭)
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August 03, 2020 at 04:00AM
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被災ペットの健康相談「飼い主の心のケアも」人吉保健所など企画 - 西日本新聞
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