台風の影響で品薄になったスーパー「タイヨー朝仁店」の商品棚＝４日午後、鹿児島県奄美市で
「かつてない規模」と予想される台風１０号が接近、上陸の恐れがある沖縄県や鹿児島県・奄美大島。台風９号の爪痕が残る中、住民らは四日、非常食を買い込んだり、花壇にネットを張ったりするなど対策を急いだ。相次ぐ台風に、漁師らは「海に出られない」と悲鳴を上げた。
鹿児島県奄美市の長浜漁港では小雨の中、漁師らが陸に揚げた船をロープで固定する作業に追われた。同市の男性漁師（６７）は「十数年前の台風以来の被害になるかも。いつもより固定ロープを増やした」と厳しい表情で話した。
台風９号の備えで船は八月二十九日から陸に揚げたままだといい、別の男性漁師（７８）は「今月は台風続きで十日くらいしか海に出られないかも」とあきらめたように船を見上げた。
奄美市のスーパー「タイヨー朝仁店」には時折強い雨が降るにもかかわらず、ひっきりなしに客が訪れた。奄美市の主婦（７８）は「ジャガイモが売り切れで買えなかった。品薄の日が続いているけど、仕方ない」と苦笑した。田中耕一店長は「今朝船便が着き、次の便は早くても九日の朝になるのでは。品ぞろえが厳しい状態は続くと思う」と表情を曇...
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