コロナ禍でペットを飼う人が増えている。昨年、新たに飼われ始めた犬は推計46万頭、猫は48万匹と前年比で10%以上も増加(ペットフード協会調べ)。だが、別れの時はいつか必ず訪れる。どうすればその衝撃から立ち直ることができるのか。体験した記者がレポート。 【画像】記者と愛犬のミント
妻からの電話「ミント、今、逝っちゃったみたい」
そのとき、私はスーパーの「精肉売り場」にいた。 ポケットの中で携帯が震えているのに気づいた瞬間、心臓がすくみ上がった。画面に妻の名前が表示されたのを見て自分が「やらかした」ことを悟った。 「今どこ? ミント、今、逝っちゃったみたい」 家まで走る間、「まだあったかいから……」という涙声の妻の言葉が、頭の中でグルグルと回っていた。 昨年5月6日、私は犬を亡くした。雑種のオスで名前を「ミント」という。享年19歳6カ月は、人間でいえば100歳を超えている。 亡くなる3日前から、ほとんどエサを食べられなくなり、その前日の夜からは、てんかんの発作が頻発し、ミントも私も妻もほとんど一睡もできなかった。
予想していたはずの「衝撃」だったが……
そして迎えた、その日。ミントは午前中に発作を起こしたものの、昼をすぎると、やや落ち着き、ようやくウトウトしはじめた。 「今日は長い夜になるな」 そう感じた私は、この間に動物病院に鎮静薬をもらいに行き、ついでに衰えた犬の食欲を刺激できるものはないかと、スーパーに寄ってしまったのである。 リビングに飛び込むと、クッションに横たわるミントの姿が飛び込んできた。涙とともに「ごめん!」という言葉が溢れて止まらない。まるで寝ているようにしか見えないが、その瞳だけが、光と一緒に生命が消えたことを物語っていた。 ペットを飼っている人で、「いつか来るその日」のことを考えない人はいないだろう。自分もそうだった。だが、いざその時を迎えてみると、予想していたはずの「衝撃」に、ほとんど何の備えもできていなかったことを思い知らされた。
「ペットロス」とは何なのだろう
ミントが亡くなって1週間後、冷蔵庫を整理していた妻が「こんなの買ったっけ?」と手にした「カブ」を見て、反射的に涙が出た。それはあの日、スーパーで「カブのすりおろしなら食べられるかも」と、買ったものだった。カブで号泣する自分に戸惑いながら、「これはマズい」と思った。 どうすれば「ペットロス」を乗り越えられるのか。その衝撃を和らげる方法はあるのだろうか。 インターネットで調べてみても、なかなか自分が必要としている情報には辿り着けなかった。この経験が本稿の出発点である。 そもそも「ペットロス」とは何なのだろうか。 「私は『ペットを亡くしたときの飼い主の深い悲しみの反応と立ち直りまでの全容』と定義しています」 そう語るのは、ペットロスに詳しい帝京科学大学の濱野佐代子准教授(アニマルサイエンス学科)だ。 ペットを失った直後に、深い悲しみや孤独感、罪悪感といった感情を抱くことはごく自然な反応だ。問題はその期間が長引き、さらに睡眠障害や「何もする気が起きない」といった状態に陥ってしまう場合だ。 ある調査によると、ペットを亡くした飼い主のうち、死別直後で59.5%、2カ月後でも56.7%の人が、「医師の介入を要する精神疾患」のリスク群と判定されている(北里大学獣医学部・木村祐哉氏らの「ペットロスに伴う死別反応から医師の介入を要する精神疾患を生じる飼主の割合」2016年)。
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March 08, 2021 at 09:12AM
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ペットの死は悲しんでもいい…「ペットロス」を癒す8つの方法〈愛犬を亡くした記者が涙の取材〉(文春オンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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