Monday, January 31, 2022

外資が強いペットフード業界で、日本メーカーが見いだした「独自路線」 - ダイヤモンド・オンライン

ペットフードPhoto:PIXTA

コロナ禍、家で過ごす時間が増える中、ペットを飼う人が増えているという。そんな中、ペットフード市場も盛況だ。特にキャットフードやペット用の「おやつ」が好調だという。従来、日本のペットフード市場は外資企業がけん引してきたが、日本メーカーも独自の開発でポジションを開拓している。(ライター 長浜淳之介)

「ペット用スナック」が
ペットフード市場をけん引

 コロナ禍で、外出を控えて家で過ごす時間が増える中、癒やしを求めてペットを飼う人が増えている。そうした背景もあって、ペットフード市場が好調だ。

 富士経済の調べでは、2020年のペット関連商品の国内市場は前年比3.3%増の5034億円。そのうち、約7割5分を占めるペットフードは同3.3%増の3765億円であった。

 同社によれば、「ペットフードの市場は2020年、ドッグフードが減少したものの、その他の品目が堅調。特に市場の4割を占めるキャットフードや2桁近い伸長となったスナック(おやつ)が市場拡大に貢献した」という。

 今後も、イヌの飼育頭数の減少でドッグフードの市場は縮小するが、スナックなどは引き続き拡大し、「23年には20年比8.6%増の4088億円に達する」と予想している。

 ペットのスナックは、イヌやネコの間食やしつけなどの目的で給餌される。イヌ用にはジャーキー、ガム、ビスケットの他、ウエットおやつ、チーズ、ケーキ、ゼリーなどがあり、飼い主とのコミュニケーションツールでもあるといえる。

 そんな「ペット用スナック」市場をけん引している商品が、従来なかった液体状のネコのおやつとして2012年に発売された「CIAOちゅ~る」だ。

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