家庭用では新製品4品、リニューアル品9品を2月9日から、数量限定品1品を5月24日から、全国発売する。
当季は鶏肉製品のラインアップ強化、ギョーザの改良、自然解凍対応のお弁当製品の訴求が品ぞろえの柱だ。特に鶏肉製品については、から揚げが食卓向けからお弁当用まで5品(うちリニューアル3品)、グリル系が3品(同1品)と力が入っている。
鶏肉製品のメーン商材である「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」(300g)は、昨年秋に従来よりも25g増量、今春はさらにおいしく、食べ応えも高めた。向井育子製品戦略部長は「から揚げは食卓や弁当、おやつ、おつまみとオケージョンが広く、全国各地にいろいろなから揚げがある。冷凍から揚げ市場も伸びている(市場規模は18年度807億円、15年度比26%増、同社調べ)が、まずは“食卓のど真ん中”に出せる製品を目指して“本当のおいしさ”を追求しようと考えた」と話す。
一枚肉ならではの肉本来の食感が特徴の製品だが、大ぶりにカットし、1粒の大きさを従来品の約27gから30gに変更した。生姜醤油に漬け込んで肉をやわらかくした上で、揚げる前に丸大豆醤油に絡めて香ばしく仕上げる「二段仕込み製法」を取り入れている。
同製品は2019年秋から小麦・卵・乳不使用に変更したが、今春からお弁当から揚げとともにアレルギー対応の訴求を強める。
背景には近年、アレルギーに関する問い合わせが年々増加している状況がある。2018年の問い合わせ件数は14年に比べて約2倍。向井部長は「これは簡便になっていく世の中で使えない人が一定数いるということ。社内でも議論を重ねたが、最も問合せの多い『やわらか若鶏から揚げ』の改定に踏み切った」と話す。
「やわらか若鶏から揚げ」では衣はもともと米粉を使用していたが、味の決め手になる醤油の開発に苦労した。醤油の製造過程には通常、小麦が使用されている。醤油は原料や発酵の仕方で味が大きく変わるため、味を守りながら、小麦不使用にするのが難しかったという。試作を100回ほど繰り返して「自信をもって届けられるから揚げの味にたどり着いた」。
一方、お弁当から揚げは九州工場のから揚げラインを「小麦・卵・乳」不使用の専用ラインにした。新製品「国産鶏のうまから揚げ」(6個入126g)のほか既存の「レモンとバジルのチキン香り揚げ」「ゆず胡椒のチキン香り揚げ」の2品も小麦・卵・乳不使用となった。いずれも自然解凍に対応。
「塩麹レモンからあげ」(280g)
から揚げ製品としては、むね肉を使用した「塩麹レモンからあげ」(280g)を発売した。塩麹でじっくり漬け込むことで、やわらかくジューシーに仕上げた。揚げたてにレモン果汁をかけてさっぱりした味に仕上げた。食べ応えあるサイズで食卓にぴったり。
「塩麹レモンからあげ」(280g)
鶏肉製品としてはグリルチキンも拡充した。いずれも自然解凍に対応。新製品「若鶏の備長炭焼き」(5個入85g)は若鶏を醤油で味付け、実際に備長炭でじっくり焼き上げている。香ばし醤油の風味と濃い焼き目がやわらかくジューシーな若鶏の味わいを引き立てている。
「若鶏の備長炭焼き」(5個入85g)
「グリルチキン黒胡椒」の姉妹品「グリルチキン ハーブ」(5個入)も新発売した。若鶏をオリーブオイル入りの自家製マリネ液で漬け込み、じっくり焼き上げ、ローズマリー、オレガノ、タイム、バジル、パセリ――の5種ハーブをトッピングした。ハーブがさわやかに香る。
"揚げた" - Google ニュース
March 17, 2020 at 11:35AM
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味の素冷凍食品が「小麦・卵・乳」不使用の「やわらか若鶏から揚げ ボリュームパック」など冷凍からあげ発売/2020年春季新商品 - 食品産業新聞社
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