【ジャカルタ=地曳航也】インドネシア中央銀行は15、16両日に開いた政策決定会合で、政策金利を4.25%から4%に引き下げることを決めた。利下げは2カ月連続となる。国内で新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、景気の後退観測が強まっており、継続的な金融緩和で経済を下支えする。
インドネシア中銀は2カ月連続の利下げで政府の景気刺激策を側面支援する=ロイター
同中銀は6月に政策金利を4.5%から4.25%に引き下げたばかりだった。今年に入り利下げは4回目となる。ペリー総裁は16日の記者会見で、追加の利下げについて「金融政策で必要な手段をとることに躊躇（ちゅうちょ）しない」と含みを持たせた。
インドネシアでは新型コロナの感染者数が15日に8万人を超えるなど、好転の兆しが見られない。感染者、死者数ともに東南アジア最多だ。ペリー氏は記者会見で2020年4～6月期の国内総生産（GDP）の実質成長率は前年同期比でマイナス4%程度に落ち込むと予測した。
インドネシア中銀は6日、景気刺激策を含む政府の新型コロナ対策を側面支援するため、財務省と財政負担を分担することで合意している。政府が発行する約400兆ルピア（約2兆9200億円）の国債を中銀が直接引き受ける。
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July 16, 2020 at 05:40PM
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新型コロナ:インドネシア 2カ月連続利下げ コロナ対応、4%に - 日本経済新聞
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