Monday, January 25, 2021

グロいが美味な魚『ギンポ』の生態 オスの「イクメン」ぶりには脱帽? - 株式会社週刊つりニュース

海で釣りをしているとたまに釣れる「ギンポ」。うねうねとグロテスクな見た目から敬遠されがちなサカナですが、実はとっても美味しいことを知っていますか?

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

TSURINEWS編集部

その他 サカナ研究所

見た目がグロテスクなギンポ

ギンポは全長約20cm程までしか大きくならない小型のサカナです。

色は茶色や黒っぽい色をしており、体は細長く、ウナギやウツボを短くしたような見た目をしています。ヌルヌルしていることもあって魚釣りで釣られるとどうしても気持ち悪がられたり、敬遠されがちなサカナです。

しかし、そんな嫌われがちな見た目とは裏腹に、江戸前の天ぷらのネタとして使われるほど美味しいサカナであったり、ギンポ自身の子育てが子煩悩であるなどとてもユニークな一面もあります。

実は日本各地に生息

江戸前で天ぷらのネタになっていることが有名なため、関東地方近海にしか生息していないと思われがちですが、実はギンポは日本全国に生息しています。

普段の生活の中では滅多に目にしない魚ですが、浅瀬を生息域にしているので、身近なサカナともいえるでしょう。岩などの隙間や穴、テトラポッドの隙間などに巣を作り生息しています。

私たちが捨ててしまった空き缶などを利用し住んでいることもあり、明るいところよりも薄暗いところを好んで住処にしています。

ギンポの特徴

基本的にサカナには胸鰭(むなびれ)背鰭などが備わっていますが、ギンポの場合は胸鰭は小さく退化し、腹鰭も極々小さなものがあるだけで、種類によっては完全に失われているものさえいます。吻から肛門までの距離も長く、肋骨をもたないのが形態的な大きな特徴と言えるでしょう。

また、ギンポはゴカイなどの多毛類やヨコエビ類などを主に捕食する肉食性です。

海釣りではテトラポッドの間から釣る「穴釣り」でよく出会うサカナでもあり、サバなどの切り身でも釣れることから、小型のサカナなども捕食していると予想されます。

ギンポの子育て

ギンポの産卵期は秋から冬にかけてです。岩の下にまるでおにぎりのような卵の塊を産み落とします。

サカナの中には産卵後に卵を守る習性を持つ種類がいますが、ギンポもその子煩悩な習性をもちます。産卵された卵を細長い体でグルっと一周させ外敵から子供たちを守るのです。

しかもこの卵を守る役目を担うのはオスであり、人間社会よりもはるかに「イクメンパパ」の文化が進んでいるのです。

ウツボやウナギとは別種

ギンポはスズキ目に属する海水魚で「ゲンゲ亜目ニシキギンポ科ニシキギンポ属」の一種です。

見た目からウナギやウツボなどの近縁だと思われがちですが、ウナギは[ウナギ目ウナギ亜目ウナギ科]、ウツボは[ウナギ目ウツボ科]のため、まったくの別種と言えるでしょう。

ギンポの仲間でいうと、「オオカミウオ」が有名ですが、他のサカナは名前を聞いてもピンとこないサカナが多く、一般的にはほとんど知られないようなサカナが多いです。

グロいが美味な魚『ギンポ』の生態 オスの「イクメン」ぶりには脱帽?似ていても別種(出典:PhotoAC)

次のページで気になる食味について解説

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