垣花昌弘
災害時にペットを連れた市民が利用できる専用の避難所を、山口県光市が1日、開設した。光市ではこれまでも指定避難所にペットを連れて行くことはできたが、避難場所は屋外で、受け入れ実績はない。専用避難所の開設で、周囲に気兼ねすることなくペットと避難できそうだ。
場所は、光市光ケ丘のテクノキャンパス研修センター。犬、猫、小鳥などの小動物が対象で、ケージに入れる必要がある。大型犬をはじめ、基本的なしつけやワクチン接種ができていない場合は車中避難となる。蛇やワニは対象外。ペットを連れていない人の避難は受け付けない。
ケージ置き場は、飼い主の避難場所となる研修センターとは別で、隣の大蔵池公園にユニットハウスを3棟新設した。広さは各6畳ほど。餌や水、食器などは飼い主が持参し、掃除などもする。
市内には49カ所の指定避難所があり、ペットについては鳴き声や臭い、アレルギーに配慮し、屋外に避難場所を確保することにしていた。1日からは研修センター以外の避難所ではペットは受け入れない。
市はこの日、避難所運営の支援に関する協定を市内四つの動物病院と締結。避難が長期化すれば、獣医師らが回診や健康相談をする。医療行為はしない。
ワールド動物病院の福島隆雅院長は「家族との避難が大きな災害で課題として指摘されてきた。同行避難専用の避難所は人と動物たち両方を考えたすばらしい試み」とあいさつした。
チワワを飼う有竹英喜さん（78）は「（ペットは）家族の一員。避難することになったら一緒に行けるか心配だったので、安心しました」と話した。（垣花昌弘）
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July 03, 2021 at 07:30AM
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ペットと飼い主 専用の避難所 光市、ケージ置き場用意 - 朝日新聞デジタル
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