
自分の好きなことを突き詰めて、好きな分野の検定に合格した子どもを紹介する「検定キッズ」。小学5年生で日本さかな検定(以下・愛称:ととけん)1級に合格した福岡県在住の中学1年生、伊藤柚貴さん(12)に話を聞きました。魚の漢字が並んだお寿司屋の湯飲みから、魚に興味を持ち始めました。魚を自分でさばいて食べる。知識を体験にしたことから、魚への探究心が深まりました。魚のおいしさと珍しさを調べ続けた結果、『レアうまさかな図鑑』(日東書院本社)の本まで出版しました。魚へのあふれる思いとは。
初めておろしたカツオの刺身の味が忘れられない
柚貴さんと魚との出会いは5歳の時。お寿司屋さんの湯飲みにずらりと並ぶ魚へんの漢字を、面白いと思ったのがきっかけです。3歳の頃から漢字が大好き。難しい魚へんの漢字を鰆=「三人日で春」のように読んでいきます。そのうち、「春を告げる魚だから鰆」など意味があることに興味が湧き、鰯、鮃、鰍……。魚へんの漢字と特徴をどんどん吸収するようになりました。 漢字から本物の魚に関心が移ったのは、幼稚園の年長のとき。サンタさんに「頭と内臓付きの魚をください」とお願いをしてからです。サンタさんから「家族と相談して買っていいよ」との返事があり、スーパーへ。魚屋さんからカツオを丸ごとさばくコツを教えてもらい、尾頭付きのカツオを一匹買って帰りました。 骨と頭はお父さんに落としてもらい、初めてカツオの三枚おろしに挑戦。この時の刺身の味は今も覚えているそう。「本当においしかった!」。カツオの全てを知りたいと、さばいたあとの頭や内臓も全部スケッチしました。 子どもの興味を育てることが大切です。知識を体験に変えたことで、探究心がどんどんふくらんでいきました。
おいしさと入手しやすさを「魚食ノート」に記録
柚貴さんが年長から食べてきた魚は420種類(2021年5月15日時点)。それらを全てランク付けし、「魚食ノート」に記録しています。 おいしさは1~5に分けています(1.あまりおいしくない 2.まあまあ 3.おいしい 4.とてもおいしい 5.文句なくおいしい)。 手に入る難易度はA~F(A.とても簡単に手に入る B.簡単に手に入る C.普通に手に入る D.地域や季節によっては手に入る E.なかなか手に入らない F.ほとんど手に入らない)に分けます。 最新のシロカサゴは、D・4の評価。「メジャーな魚だけではなく、最近は珍しい魚も食べるようになりました」。行きつけの魚屋さんがめずらしい魚を柚貴用と取っておいてくれるそう。食べた魚のスケッチも6歳から続けています。 「特に好きなのは、アイブリとホウセキキントキ」。どちらも市場価値は安定しておらず、値が付かず破棄されてしまうこともあるそう。 「どちらも刺身がおすすめ。上品な味わいでくどくありません。アイブリはちょっと手をかけて味噌漬けもいいですね。切り身を3時間くらい味噌につけておくと、アイブリの身のほっくり加減と、脂の感じが味噌とマッチして最高です」。 自分がおいしいと感じたかどうかが大切です。
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September 16, 2021 at 07:05PM
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