新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増え、安らぎや癒やしを求めてペットを飼い始める人が増えている。一方で安易な飼育放棄や、無秩序に頭数が増え管理が困難となる「多頭飼育崩壊」といったトラブルも問題になっている。動物と一緒に暮らすことのメリットとデメリットは――。コロナ下の飼育事情を取材した。【成澤隼人】
9月上旬、埼玉県所沢市内のホームセンターで開かれた保護猫譲渡会。「かわいいですね」「どんな性格なんですか」。会場は家族連れやカップルでにぎわい、保護された野良猫など約20匹とケージ越しに触れ合いながら、スタッフに猫の性格などを尋ねていた。引き取りを決めた東京都東村山市の50代夫婦は「既に1匹飼っているけど、増やしてもいいかなと思って。ペットがいると癒やしをもらえるし、生活にも張り合いが出る」と笑顔だった。
「在宅勤務の広がりで世話がしやすくなったこともあり、ペットを飼いたいという人が増えていると思います」と、譲渡会を主催した保護猫カフェ「ねこかつ」(同県川越市)の女性スタッフは話す。
一般社団法人「ペットフード協会」の調査によると、2020年に新たに飼育された犬猫の頭数(推計値)は猫は約48万3000頭、犬が約46万2000頭と、いずれも19年と比べて約15%の増加だった。同協会は「新型コロナの影響で、ペットとの生活に癒やしを求め、家族内でのコミュニケーションを深めようとする傾向がうかがえる」と分析する。
ペット人気の一方で、不法に飼育を放棄したり、身勝手な理由で保護団体に引き取りを依頼したりするケースも相次ぐ。「ねこかつ」によると、高齢の飼い主の入院や死亡で新たな飼育先が見つからないといった相談が多いが、中には「引っ越し先がペット不可の物件で飼えなくなった」「結婚相手の理解を得られなかった」などの理由もあったという。
新型コロナで経済事情が悪化し、ペットを手放す人もいる。自営業の男性からは「飲食店をやっていたが収入が激減した。車や物件を売却したが、これ以上ペットを飼い続けることができない」という悲痛な相談が寄せられた。
近年は餌や飼育状況の改善でペットの長寿化が進み、20年以上生きる犬や猫が珍しくなくなっている。動物愛護法は、飼い主がペットが寿命を迎えるまで適切に飼育する「終生飼養」の責任を明記している。12年の同法改正では、保健所はこの原則に反する「ペットに飽きた」「お金がない」といった理由でのペットの持ち込みに対して、引き取りを拒否できるようになった。
しかし、経済的にも体力的にも余裕がなければ、長年にわたって飼い続けることは難しいのも事実だ。「ねこかつ」の代表で、保護活動に取り組む梅田達也さん(49)は言う。「ペットを飼い始める人は『最後まで自分が世話をするんだ』という、強い覚悟を持ってほしい。同じ飼い主が面倒を見続けることが、ペットにとっても幸せなこと」
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October 07, 2021 at 08:46AM
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コロナ下でペット人気上昇 在宅時間増、癒やし求め 飼育放棄も - 毎日新聞 - 毎日新聞
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