複数の色で作られる運営スタッフ用のベスト
１０月に開催される「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」で、県は環境に配慮した大会の実現を掲げている。２０２２年度当初予算案で国体開催経費のうち、３億円余りを環境配慮関連に充てた。ペットボトルの再生素材を使った県選手団ユニホームや競技会場での再生可能エネルギーの活用などに、県内企業と連携して取り組む。（小川直人）
県選手団ユニホームは十八年ぶりの一新。県内で排出されたペットボトルを粉砕して糸に加工、生地を織り上げてユニホームにする。ペットボトルのリサイクルは県内企業が担う。
本大会と全国障害者スポーツ大会用に計千六百着を作る。「いちご王国」にちなんだイチゴの赤がベースで首元に緑の差し色が入る。細かなグラフィック柄は県の形でできている。運営スタッフ用ベストも同じ再生素材を使う。
県民参加の取り組みとして、不要な衣類などを回収して小中学生の都道府県応援団が使うハンドタオルを作る。近く県内の体育施設などに回収箱を設ける。衣類約二トンでタオル約七千枚製作を目標にしている。
ＰＲ用の各種横断幕などは県内企業が製造する軽量化された新素材を使う。このほか、各競技会場での再生可能エネルギーの活用や環境配慮のＰＲなどに取り組む市町を支援する交付金も設けている。
県国体・障害者スポーツ大会局の担当者は「各競技会場やボランティア活動の現場などで環境への配慮を感じてもらえたら」と多くの県民の参加を呼び掛けている。
再生素材を使った選手用ユニホーム＝いずれも県庁で
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