「助手席のインコに気を取られた」。川崎市内で一月に起きた死傷事故で現行犯逮捕された女の供述について、ユースク取材班に「浜松市内でも膝元に犬や猫を抱いて運転している車をよく見ます」との声が寄せられた。取り締まりは可能なのか。県警に聞いた。 (高橋雅人)
事故は一月二十四日に発生。自転車二台が乗用車にはねられ三人が死傷した。自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで逮捕された女はインコ一羽を鳥籠に入れて獣医師の所に連れて行く途中だったといい、「インコが心配で、よそ見をした」と供述した。
道路交通法は「乗車積載方法違反」として、運転手の視界やハンドル操作が妨げられる状態での運転を禁じており、ペットを膝に乗せる行為はこれに該当する。違反点数は一点で、普通車は六千円、中型・大型車は七千円の反則金も科される。二〇二〇年五月には、札幌市の国道で膝に小型犬を乗せて運転したとして、男が現行犯逮捕された例もある。
投稿した浜松市中区の会社員男性(51)は「『ながらスマホ』の取り締まりはよく見聞きするが、この件に関しての周知は聞いたことがない」と首をひねる。
県警交通指導課によると、高速道路のサービスエリアなどにドッグランスペースが整備され、飼い犬を膝の上に乗せて運転する人は増えている。同課の塩野裕治次席は「摘発件数の統計はないが、最近は結構取り締まっている」と言う。
ただ、運転に支障があったかどうかは結果論の部分も多い。「川崎の事故もインコの積載方法違反ではなく、脇見運転が原因」と塩野次席。「動物を物と見なすかどうかはともかく、積載物なのでシートベルトの義務はない。指導としては暴れないようにケージに入れてくださいと言うしかない」と話す。
◆ドライブ用品、浸透せず
ペットブームが続く中、浜松市内のペット用品店にもペット用のドライブグッズが並ぶ。同市東区の「ペッツマート浜松市野店」では、上部にシートベルトを通して席に固定する持ち運び用のかご(キャリー)や、ベルトの金具にリードを直接付けるタイプ、胴輪にベルトを通せるタイプをそろえる。
ただ、需要はそれほど多くないのが実情。店長の竹内信彦さん(42)は「キャリーを買う方は昔より多いが、ペットをそのまま乗せているお客さんがほとんど」と明かし、「固定するのがかわいそうというのはあると思う」と浸透しない背景を推し量る。
移動時だけでなく、災害でペットと共に避難する場合にキャリーは不可欠。竹内さんは「小さいうちから慣れさせないといけない」としつけの必要性も指摘する。春の行楽シーズンに向け、同店ではドライブ用のコーナーを設けることも検討するという。
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