[海と日本プロジェクト広報事務局]
2022年3月26日(土)オンライン開催
熱海千魚ベースプロジェクトに取り組む「海と食の地域モデルin熱海」(特定非営利活動法人atamista)は、2022年2月~3月の期間中、「クリエイティブクッキングバトルin熱海」をオンラインで開催いたしました。全国から、熱海で獲れた未活用魚を活用して、無駄なく、楽しく、美味しく、クリエイティブさを発揮して料理を楽しんでくれる方々を募集し、3月26日(土)に受賞作品の表彰式を実施しました。
この取り組みは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環です。
■表彰式の様子:https://youtu.be/lzeDlSBy37g
イベント概要
・開催概要:「クリエイティブクッキングバトルin熱海」の実施
・日程 :2022年2月~3月(表彰式は3月26日)
・開催場所:オンライン開催
・応募数:全国から30組
「クリエイティブクッキングバトルin熱海」とは?
「クリエイティブクッキングバトル」は、「家庭から出る食料廃棄を楽しく解消する」をテーマに、2018年からスタートした取り組みです。家庭で残っていた食材を持ち寄りチームで料理をし、美味しさや見た目はもちろん、アイデアとごみの量の少なさを競うコンテストとして、のべ1000人以上の方が参加しています。2020年からはルールアレンジの上、オンライン動画投稿コンテストとして実施されています。
「クリエイティブクッキングバトルin熱海」は、熱海で獲れた多様な「未活用魚を無駄なく、美味しくいただこう!」をテーマに、未活用魚を使ったアイデアレシピ動画を募集。応募いただいたレシピ動画は、「無駄のない工夫」「アイデアの新しさ」「見た目の美しさ」「動画の楽しさ」の4項目の合計点で審査しました。
※未活用魚:規格外だったり獲れた量が少ないといった理由から、市場価格がつかない・低い、買い手がつかない魚
応募者には、熱海の海で獲れた多様な未活用魚を発送。魚が届くワクワク、レシピを考え料理をするワクワクなどを体感いただき、コンテストを通じて楽しく熱海の海や魚、未活用魚について知ってもらいたいという思いがあります。また、国連食糧農業機関が公表した2020年の世界漁業・養殖業白書では「世界のほとんどの地域での魚の損失や廃棄は30~35%」という報告もあります。魚のフードロス削減や未活用魚の活用、そしてメジャーな魚だけではなく多様な魚をいただくことを通じて、海の多様性や環境、日本の魚食文化を守ることに少しでもつなげることも目標としています。
受賞者紹介と感想
■グランプリ
チーム名:井田かれん&まりあ with パパ&ママ
動画名:未活用魚と葛飾元気野菜の井田家流イタリアンコース
コメント:
未活用魚の頭・骨・尻尾と家庭で余りがちなお野菜を使って出汁をとり、コンフィで漬けたピュアオリーブオイルとニンニクは、パスタソースのベースに!! 出汁は2番出汁までとり、具材もミキサーにかけポタージュスープに!! 素材を工夫して流用しながら全3品を作り上げ井田家流イタリアンコースを開発しました!!!
審査員(よしお兄さん)コメント:
「コース料理で出てきたことがすごく衝撃的でした。また冷蔵庫に本当に余りがちな野菜をふんだんに使われていたので、冷蔵庫が綺麗になりそうなレシピだと思いました。家族で役割を分担・協力してすごく暖かい動画になっているのも良かったです」
■準グランプリ
チーム名:チーム食育
動画タイトル名:栄養グッド!お魚まるごとおしゃべりクッキング
紹介文:
食育という言葉があります。食で育むと書きます。私たちは、栄養士として学校給食を通して食育を伝えてきました。今回、熱海の未活用魚を、無駄なく美味しく調理することで食育を伝えたい!という想いを込めて、熱海市の隣町の湯河原から参加しました。
届いた未活用魚は、マサバとマイワシ。食べやすく、簡単に調理、地域の野菜と湯河原の特産である爽やかな柑橘類を加えたことが特徴として挙げられます。
サバのシークワサー炒めは、旬の野菜と柑橘類を使い春らしく、イワシの蒲焼は、家にあまりがちな鰻のタレを使い、魚が苦手な子でも美味しく食べられるように工夫しました。
審査員(中川めぐみさん)コメント:
「おふたりの人柄や掛け合いが可愛すぎてファンになりました。料理も市販のうなぎのタレを使って誰でも真似できるようにしてくれている点や、栄養の話を入れ込んでくれている点など、楽しく動画を見ているうちに知識やヒントを得られる仕掛けが素晴らしかったです」
■よしお兄さん賞
チーム名:ぴーや
動画タイトル名:サバタコス カマスのレモンスープ
コメント:
家族でチャレンジしました!子供も参加するので、なるべくシンプルな料理を目指しました。魚をどう料理するか、魚の骨をどうするかが大変でした。
サバをカラッと揚げてみましたが、頭の部分と口に残る大きな骨とかはやはり残ってしまいました。スープはカマスの出汁をとりつつ、今が旬のワカメも入れてさっぱりとした味わいのスープができました。何を作ろうか、とかどう料理しようか。など家族一丸となって取り組むことができて大満足です。チャレンジしてとても良かったです! 苦手なトマトもサバタコスに挟んだら食べれました! 食べる時も作っている時も楽しい料理ができました!!
審査員(よしお兄さん)コメント:
「タコスはお肉を使うイメージが強いですが、そこに魚を活用しているのがナイスアイデアでした。付け合わせのスープもタコスとの相性を考えているのがいいですね。またお子さんの苦手なトマトの克服メニューになっているのも、食育の観点ですごく良いなと思いました」
■井出留美さん賞
チーム名:中伊豆あーな
動画タイトル名:熱海の美味しい魚を使った、身体とお財布に優しいオススメ料理☆
コメント:
旬の地元食材を使い、身体に優しい、お財布にも優しい、大人も子供も喜ぶ料理にしました。ベースそのままで味付けを変えて韓国風、和風を作りました。トマトソース、チーズのイタリアン風でもOKでした。お家に余りがちな残りものの野菜等でアレンジも楽しめます。冷凍して保存食にも出来るのでヘルシーだから朝食、おやつ、お夜食にもオススメです!
審査員(井出留美さん)コメント:
「実はおからは作られている全体量の99%は食べられていないんです。そのおからをふんだんに使っていたこと。あと季節のフキノトウをお子さんも食べやすいように工夫して使われていたのが良かったと思います」
■中川めぐみさん賞
チーム名:おたまちゃん食堂
動画タイトル名:子供と作る簡単レシピ「熱海魚編」SDGs
コメント:
今回の調理はSDGsを考え、若いお母さんと子供たちに楽しく簡単で美味しい調理を考えました。そして、また作りたくなるような楽しさも入れ込み、ちぎったり・混ぜたり・観察したり、魚と触れ合うように考えました。海を大事に自然の恵みを有難くいただくことを、調理を通して楽しんでもらいたいと思います。また地元産の野菜を使ったこともポイントです。
審査員(中川めぐみさん)コメント:
「ウマヅラハギの中骨や皮まで、ムロアジも全体を余すことなく活用しようという姿勢が素敵でした。何よりもウマヅラハギの皮をチップスにするのには驚きました! 私自身釣りをしますが、皮は捨てていたので次回真似したいと思います」
■クック井上。さん賞
チーム名:角田尭史(すみだ・たかし)
動画タイトル名:終わりよければ全てよし~魚の捌き方が下手すぎる成人男性が魚料理に挑戦してみた~
コメント:
「終わりよければ全てよし」。普段魚を捌くことがないこと、今回捌いてみてやっぱり上手くいかなかったことを逆手に取って、悪戦苦闘しながら完成させるまでのストーリーを作品に。YouTubeを観ながら捌いたという点も、今っぽさを表現してみました。また、作る過程で上手くいかないことが多くても、都度修正すればなんとかなるものだし、タイトルにもあるように「終わりよければ全てよし」。そう思ってくれる人が一人でもいたら何よりです。2品の予定が最終的に3品になり、フードロス削減を体現できたと私自身は考えています。
審査員(クック井上。さん)コメント:
「魚を捌いたことがない、料理が得意じゃないのに参加してくれたことがまずとても嬉しいですね!また、作りながらうまくいかないんじゃないか...と思った時に、料理を柔軟に変更したのも良かったですしすごく大事なことだと思います。この動画にはやられました!」
受賞者、審査員の声は
今回のコンテストの参加者や審査員からは、以下のような感想が寄せられました。
「未活用魚のお魚はとっても美味しかったのでみんなにも教えたいです。工夫すれば生ゴミを減らせることをお父さんに教えてもらいました。料理をうまくなりたいのでたくさん練習を頑張ります」(グランプリ:井田かれん&まりあ with パパ&ママチーム)
「子供たちにたくさんお魚を食べて欲しいので、食べやすい料理をこれからも工夫して作り、発信していきたいです」(準グランプリ:チーム食育)
「未活用魚を家庭でも使えるような仕組みを考えてみたいと思いました」(特別賞:角田尭史さん)
「2050年には海の中の魚の量よりプラスチックの量が多くなるとも言われています。これからも美味しいお魚をいただくために、これを機に海を綺麗に保つことも考えて実践したいです」(審査員:井出留美さん)
「レシピや未活用魚のことなどとても勉強になりました。海は豊かであると同時に多様な問題があります。これからの未来、子供たちに綺麗な海や美味しいお魚を残していけるよう意識していきたいと思います」(審査員:小林よしひささん)
<団体概要>
海と食の地域モデルin熱海について
「熱海千魚(せんぎょ)ベース」プロジェクトを立ち上げ、未活用魚の価値化を通じて、1500種類もの多様な魚が獲れる豊かな熱海の海や反面課題について知ってもらう機会作りを行っています。主に子どもたちを対象にした学びの場の提供、未活用魚の新たな活用方法の創出、未活用魚を活用した出汁(ベース)の商品化などを通し、魚を楽しむ食文化や熱海の海についての理解を深めていきます。
熱海千魚ベース https://atami-sengyobase.com/
事業名称:海と食の地域モデルin熱海(NPO法人atamista)
プロジェクト責任者 :水野綾子
日本財団「海と日本プロジェクト」
さまざまなかたちで日本人の暮らしを支え、時に心の安らぎやワクワク、ひらめきを与えてくれる海。そんな海で進行している環境の悪化などの現状を、子どもたちをはじめ全国の人が「自分ごと」としてとらえ、海を未来へ引き継ぐアクションの輪を広げていくため、オールジャパンで推進するプロジェクトです。
https://uminohi.jp/
企業プレスリリース詳細へ (2022/04/05-18:47)
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April 05, 2022 at 04:47PM
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