Tuesday, June 14, 2022

新盆を彩る 房州切子 今年はペット用も 館山の職人・中村さん 「思い出残る道具に」 - 東京新聞

今年は、ペット用に、やや小ぶりなサイズのもの(右端)も手がけている。はかまにある花飾りが肉球の形になっている=館山市で

今年は、ペット用に、やや小ぶりなサイズのもの(右端)も手がけている。はかまにある花飾りが肉球の形になっている=館山市で

 千葉県の南房総地域で新盆を迎える家に飾られる吊(つ)り灯籠「房州切子(きりこ)」の制作が、千葉県館山市那古の中村俊一さん(46)方の作業場でピークを迎えている。

 房州切子は、飾り窓の形に切り抜いた紙を立方体の木枠に張り、造花などで彩る。一般に切子はプラスチック枠に布を巻くものが多いが、房州切子では木枠はスギ。ケント紙と障子紙を使っている。高さ約百二十センチと小ぶりで、仏壇にも納まり見栄えが良いとされる。

 中村さんは東京でデザイン関係の仕事をしていたが、子どもの誕生を機にUターンで古里の館山へ。二〇一四年、当時たった一人残っていた房州切子職人の行貝(なめがい)実さんに弟子入りした。一七年に初めて一人で全工程をこなした中村さんの「初仕事」を見届けて、同年末に行貝さんは他界した。現在、中村さんは房州切子を受け継ぐ唯一の職人だ。

 中村さんは、行貝さんから引き継いだ「抜き型」などの道具を用い、一つ完成させるまでに四十ほどの工程を行う。コロナ禍で受注の伸び悩みはあるが、四百個の制作を予定。今年は、ペット用の注文もあり、さらに小ぶりなサイズも受注生産する方針だ。

 中村さんは「房州で地元の人を送る上で、少しでも思い出に残る新盆を迎える一つの道具に使っていただければと思う」と話している。問い合わせは、中村さん=電0470(27)4731=へ。(山本哲正)

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