Wednesday, January 11, 2023

広がるペット同行避難 日ごろの備えや支援に課題も(写真=共同) - 日本経済新聞

災害時にペットと一緒に避難する「同行避難」が広がっている。過去の災害の教訓から国も指針を策定し、受け入れる避難所を設置する自治体が増えている。一方、避難先でのスペースの確保や、飼い主の備えなど課題もある。

「同行避難は最終的に人の命を救う」。全国に先駆け福岡県で災害派遣獣医療チームを設立した同県の獣医師、船津敏弘さんは訴える。東日本大震災では、自宅に残したペットを迎えに戻り、津波に巻き込まれたケースもあったという。

被災者の中には動物アレルギーを持つ人もいる。全ての避難所での受け入れは難しいが、まずはペットを連れて最寄りの避難所に向かうことが大事だと強調。他施設の紹介を受けるなど「あとは何とでもなる」と話す。

震災を機に、環境省は同行避難を基本とする指針を策定した。だが、その後も、ペット連れで他の被災者とトラブルになった人や、遠慮して車中泊したケースもあった。同省は自治体に受け入れ態勢整備を促している。

熊本市は、2022年9月の台風時に初めてペット受け入れ可能な避難所を設置。水前寺競技場の会議室に最大で27世帯が避難した。市の担当者は「ペットが一緒で飼い主が安心できた」と手応えを語る。一方、鳴き声の問題などもあり、広くて避難所周辺の住宅への影響が少ない場所を確保する難しさも実感したという。

飼い主の情報収集や備えも必要だ。認定NPO法人「日本レスキュー協会」(兵庫県伊丹市)の辻本郁美さんによると、慣れない避難先でストレスを減らすため、ペットはケージの中で過ごさせることが望ましく、日ごろの訓練が大切だが、飼い主によって認識の差が大きいのが実態だという。

同協会は、佐賀県大町町にペット同伴で避難できる拠点施設を建設。22年4月の完成後、同行避難の宿泊体験会を開き、8月の豪雨や9月の台風の際には実際に避難を受け入れた。関心のある自治体に助言もしており、辻本さんは「各地の事例を共有しながら地域に合った避難の形を一緒に考えたい」と語った。〔共同〕

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