株式会社WANstory
「愛犬との生活に制限のない社会をつくる」。ペットとの共生を目指すWANstoryの創業ストーリー
2023年6月19日（月） （株式会社WANstory）
株式会社WANstoryは、2022年に広島で創業した、愛犬との共生社会を実現するための取り組みを行う会社です。共生社会実現のためには愛犬家のマナーづくりが今後社会に求められる課題であると弊社は考えています。
現在はドッグトレーナーと愛犬家のマッチングプラットフォームの運営、犬の習性や正しい飼い方に関するセミナーの開催、愛犬と参加できるイベントの企画、問題行動が起きる前のトレーニングの重要性を説いた啓蒙活動などの「愛犬のトレーニング」という部分にフォーカスして事業を行っています。
このストーリーでは代表の中島が創業の経緯と事業にかける思いをご説明します。
中島 功太郎
1986年生まれ。大学卒業後に兵庫県の警察犬訓練所にて修行をし、広島に帰ったのちに独立するも志半ばで廃業。
その後、ベンチャー企業での営業経験やスタートアップ企業でシティマネージャーを経験した後、2022年に株式会社WANstoryを設立。
ペット業界の課題解決を志し、警察犬訓練所に入所
私がこの業界に入ったきっかけは、大学での就職活動時代にペットショップで仔犬たちを見たことでした。もともと犬が好きで小さい頃には実家でも保護犬を迎えたことがあったので、すぐにこの業界で働きたいと思いました。ピンと来たのです。
それからはこの業界のことを知るために、トリマーやブリーダーの方に直接話を聞きに行ったり、色んな本を買って勉強しました。その時にパピーミルと呼ばれる非常に劣悪な環境下にいる犬の存在を知ったことや日本の殺処分数が多く問題になっていたことなどを知り、この問題は絶対に変えていかなければならないと改めて思い、業界を知るために大学卒業後に兵庫県の歴史ある警察犬訓練所に入所しました。
理想と現実のギャップ。訓練所はパピーミルだった
しかし、実際に警察犬訓練所に入所して私が見たものはかなり衝撃的でした。警察犬の訓練がメインかと思って入所したものの、やっていることのほとんどはパピーミルとしてオークションに流通させる大量の犬を繁殖することでした。ここの校長は最も古い訓練所の代表でもあり、今あるオークションを通した流通のスキームを作ってきた人物でもあったので、他への影響力も考えると非常に深い闇を感じることになりました。
※イメージ画像
理想の環境で犬を育てられる施設を開業するも苦難が続く
その後、警察犬訓練所での1年間の修行の後、広島にて自分の思い描く理想の環境で犬の繁殖販売とトレーニングをしようと思い開業しました。犬がストレスなく暮らせるように広いドッグランと広い犬舎（犬が暮らす専用の部屋）を設け、フードもヒューマングレードと言われる人間が食べても安心なものを与えたりと考えうる最高の環境で開業をしました。
しかし、理想だけでは事業は続きませんでした。その当時はプラットフォームなど存在せず個人で発信する手段がホームページくらいしかなかったことや、そのホームページを見つけてもらうことが容易ではなかったこと等で、結局ユーザーを獲得することができずに終わりました。
外資系ユニコーン企業への転職が転換点に
その後は一般企業で営業職として働きながらもいつかまたペット事業を再興したいと考えていました。そしてあるユニコーン企業に転職したことがきっかけで、再度ペット事業の夢が再燃することになりました。その企業はワンアイデアを磨き上げて世界中から数千億円の資金調達を受けており、株式での資金調達というやり方やテクノロジーの持つ力で世の中を変えていくことの可能性を示してくれました。ここでの体験やチャレンジングな同僚との出会いで私の価値観は非常に大きくアップデートされたと言えます。
今創業メンバーとして名を連ねている山崎もそこで出会った仲間で、同じく愛犬のペットライフに課題を感じていたメンバーでもあります。
日本のペット業界のインターネットリテラシーの問題
現在、日本では約5人に1人がペットを飼っており、犬に限って言えば10人に1人が犬を飼っている時代です。そしてペット市場は景気に左右されることなく毎年数%ずつ大きくなっており、日々新しい商品やサービスが生み出されていますが、一方でまだまだ課題が多い業界でもあります。
例えば、初めて飼い始めた人はペットサロンを探して予約するのは困難で、個人経営のお店のホームページを探して電話予約をするのが一般的です。トレーニングに関して言うとそもそもトレーニングを受ける文化がないため、ドッグトレーナーをどうやって探してどのようなトレーニングを受ければいいのかが不透明な部分があります。ペットホテルに関してもオンライン予約ができるお店は多くないのが現状です。要するにこの業界はインターネットリテラシーが高いわけではないので、顧客満足がお店個人に起因してしまい、地域によってサービスの差が顕著に出てしまうのです。
ペット業界とスタートアップでの経歴を生かしたサービス開発
私の強みは訓練所で修行してきたスキルと業界の内部を見てきた経験、そしてスタートアップでの経験にあると思っています。今ペット業界は日々色んなサービスが生み出されていますが、ドッグトレーナーやブリーダーのバックグラウンドを持った創業者はいないのではないでしょうか。
特にドッグトレーニングの分野は非常に特殊なため、経験者でなければトレーナー側の課題とユーザーの課題をすり合わせていくことはできないと思います。そのため我々はまずドッグトレーナーと愛犬家のためのサービスを開発しました。単純なトレーナーと愛犬家のマッチングプラットフォームですが、これから仮説検証を繰り返しながら愛犬家のニーズを深堀りしていきサービスを磨き上げていきます。
WANstoryが実現したいミッションと、これからのペットライフ
これからの日本はますますペットとの共生が進んでいくと思います。しかし、忘れてはならないのは、ほとんどの人は犬を飼っていないということです。1割の愛犬家のために9割の人の生活が脅かされてはならないのです。だからこそ、愛犬家は犬のトレーニングをしなければならないし、マナーを守らなければならないと考えています。そのことが、ひいては自分と愛犬家のペットライフを楽しくすることにつながると思っています。
我々のミッションは「愛犬との生活に制限のない社会をつくる」です。そのために我々ができるのは犬を飼っている人もそうでない人も納得できるルール作りと、それを守ることで愛犬家が得ることができるインセンティブの提供です。
我々はペット文化を変えてペット業界を変えるためにいくつもの非常に困難な課題に立ち向かうつもりです。苦しいことはやはり多いですが、でもそれ以上に我々の力で日本のペット業界を変えられると思うと非常にワクワクする思いが強いです。
もし愛犬との生活をさらに良くしたい、この業界で犬のために何かをしたいと強く思っている人がいれば、みんな犬を通して出会った仲間です！どんな形でも応援してくれる仲間との出会いを楽しみにしています。
株式会社WANstory
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※この情報は、株式会社PR TIMESにより配信されており、その情報発信の責任は、配信企業側に帰属します。
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