Wednesday, September 13, 2023

ペットの避難方法教えます…神戸市が手引「平時の備え大事」 - 読売新聞オンライン

 大規模災害発生時における犬や猫などペットを連れての避難方法や避難所での過ごし方について、神戸市が手引をまとめた。飼い主や避難所運営者に向け、平時からの備えや避難所で受け入れる際の考え方、動物が苦手な人への配慮などが盛り込まれている。市は「ペットの避難について日頃から準備するきっかけにしてほしい」と呼びかけている。(伊藤大輔)

 大規模災害が相次ぐ近年、ペットと避難の関係は大きな課題となっている。2011年の東日本大震災では飼い主とはぐれたペットが多く、一緒に避難した場合でも避難先での取り扱いに苦慮する例も散見された。こうした事態を受け、環境省は13年に「ペットとの同行避難」を盛り込んだ指針を策定。16年の熊本地震では多くの同行避難が実現したものの、鳴き声やにおいなどに関する苦情が寄せられることもあった。

 これまで神戸市では、大きなトラブルは確認されていないというが、近い将来起きるとされる南海トラフ巨大地震などを見据え、独自の手引を作成した。全22ページで、市獣医師会が一部を監修。飼い主向けと避難所の管理者・運営者向けに分けて、心構えなどを説いている。

 飼い主に対しては、ペットと離ればなれになってしまった時のために、飼い主の名前や連絡先を首輪などの裏側に記載することや個体識別のマイクロチップの装着を奨励。また、スマートフォンなどにペットの写真を保管しておくことで、情報を得やすく、捜しやすいとしている。

 避難所での使用を想定し、日頃からキャリーバッグやケージに慣れさせることもペットのストレス軽減につながるとし、犬の場合は、避難途中のけが防止のために犬用靴下などの用意も重要だという。

 一方、避難所を運営する自治会などに向けては、動物が苦手な人やアレルギーを持つ人もいるため、避難者とペットの動線が交わらないように配慮するよう求めている。渡り廊下や駐車場など雨をしのげる場所をペットの一時飼育スペースに設定し、動物の種類で区画を分け、季節や気候によって屋内外を使い分けできることが望ましいとする。有事に活用できるよう、避難所受付で飼い主に記入してもらうペットの管理簿や登録票のひな型も添付されている。

 手引はホームページで無料公開しているほか、今後はペットショップや動物病院、自治会などに直接配布する予定。市環境衛生課の玉崎一彦・動物衛生担当課長は「ペットの飼育は、まず飼い主が責任を持つことが重要。地域の訓練などで同行避難にも取り組んでほしい」としている。

 阪神大震災では、同行避難の考え方も確立されておらず、被災地で犬や猫が放浪する問題が発生した。地震発生から4日後に県や神戸市、獣医師会などが「動物救援本部」を設置し、ペットの救助にあたった。

 同本部の活動記録によると、震災で被災した動物は推計で犬4335匹、猫5027匹とされる。神戸市北区と三田市に設けられた動物救護センターで保護された犬や猫には、下痢や 嘔吐おうと などの症状が多くみられたという。

 県や神戸市などは2012年に、獣医師会などの団体と、災害時に動物救援に取り組む協定を締結している。

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September 14, 2023 at 09:00AM
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