Saturday, January 13, 2024

ペットの防災グッズ、何を準備したらいい? フードや水は最低5日分 - 毎日新聞

ペットとして人気の高いハムスター。災害時の避難の際に必要な防災グッズは、犬、猫はもちろん、小動物を含む全てのペットに必要となる。動物ごとに必要なものを事前に確認、準備しておくことが必要だ
ペットとして人気の高いハムスター。災害時の避難の際に必要な防災グッズは、犬、猫はもちろん、小動物を含む全てのペットに必要となる。動物ごとに必要なものを事前に確認、準備しておくことが必要だ

 1日に発生した能登半島地震を受けて、日ごろの防災への備えを改めて見直す必要が高まっている。こうした中、ペットと暮らす人にとっては、ペット用の防災セットも備えておくことが重要だとされる。では、何が必要なのか。

 環境省の「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」によると、避難指示などが出た場合、安全に避難場所まで移動できるよう、ペットを入れるキャリーバッグやケージを含め、必要な物資を用意し、緊急時には人間の避難用品と一緒に持ち出せるようにしておくことが大切だ。避難所などにペット用の救援物資が届くまでには時間がかかる場合があるので、ペットフードや水などは、少なくとも5日分、できれば7日分以上の用意が望ましいという。

「アニコム 防災手帳」の防災用品リストを記載した部分=アニコム損害保険提供
「アニコム 防災手帳」の防災用品リストを記載した部分=アニコム損害保険提供

 ガイドラインでは準備するものとして▽フード・水▽療法食・薬▽予備の首輪・伸びないリード▽食器▽ケージの補修など多用途に使用可能なガムテープ▽飼い主の連絡先、飼い主以外の緊急連絡先や預かり先の情報を記載したメモ▽ペットの写真(携帯電話への画像保存も有効)▽ワクチン接種状況や既往症、かかりつけ動物病院などの情報を記載したメモ――が挙げられている。それに加え▽ペットシーツ▽排せつ物の処理用具▽トイレ用品▽タオルやブラシ▽おもちゃ――などのペット用品も重要だ。

避難用のキャリーバッグの中には、バッグを展開すると猫が過ごせるケージになる商品もある=リオニマル提供
避難用のキャリーバッグの中には、バッグを展開すると猫が過ごせるケージになる商品もある=リオニマル提供

 必要となる情報を一元的に管理し、防災グッズのリストも付いたペット用の「防災手帳」も一役買う。ペット保険を販売する「アニコム損害保険」(東京)は、同社考案の防災手帳をホームページ(https://www.anicom-sompo.co.jp/bousai/minna/359/)から無料でダウンロードできるようにしている。犬や猫に加えて、鳥やウサギ、フェレット、ハムスター、チンチラ、カメなど15種類の動物それぞれに対応している。

 手帳にはペットのプロフィルや健康状態、飼い主の連絡先など、必要となる情報を書き込める欄を設けている。フードなど基本の用品一覧に加えて、使い捨てカイロやクールマットなどの温度調整グッズ、モモンガ用の寝袋、ケージからリスや鳥の脱走を防ぐナスカンなど、その動物に合わせた防災用品も記載がある。同社の担当者は「普段から準備をすることが大事なので、防災手帳を活用いただければ」と話している。【町野幸】

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January 14, 2024 at 03:30AM
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