Thursday, April 4, 2024

ペットの防災対策! 同行避難の必要性や事前対策を紹介|記事一覧|くらし×防災メディア「防災ニッポン」読売新聞 - 読売新聞オンライン

写真:PIXTA

災害発生時に真っ先に行うことは、飼い主自身と家族の安全確保ですが、家族同様にかわいがっているペットの安全対策や避難なども普段から考えておく必要があります。

ペットの同行避難とは、災害発生時、飼い主がペットと一緒に安全に避難することです。
同行避難をスムーズに行うために、平常時の防災対策が必要です。また、住んでいる自治体の方針や対応も事前にチェックしておく必要があります。

本記事では、ペットの防災対策の必要性や事前対策を紹介します。

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災害時のペットの同行避難とは

まず、災害時のペットの同行避難の必要性や課題を紹介します。

ペットの同行避難の必要性

ペットの同行避難は、ペットを救うだけでなく、自身や家族の身を守るためでもあります。
過去の震災では、避難した飼い主が、ペットを心配して自宅に戻った際に災害に巻き込まれたケースもあります。

また、同行避難できないことでやむを得ず置いてきた、不妊や去勢の処置がされていない犬や猫が繁殖、増加した事例も発生しました。そうした動物が野生化して、人や野生動物に危害を与えたり、公衆衛生上の問題が起きたりする懸念もあります。

飼い主の安全確保や事後の問題の軽減のためにも、ペットの同行避難も念頭に、災害時に行動できるように備えておくことが大切です。

ペットの同行避難の課題

ペットの同行避難には、ふん尿やにおい、毛の飛散などの衛生問題があるほか、避難者の中には、動物が苦手な人や、動物に対するアレルギーのある人がいる可能性もあります。また、鳴き声がうるさいなどで、避難者との間でトラブルが発生するケースもあります。

トラブルや避難者からのクレームが原因で、やむを得ず車中で避難をする人もいます。

熊本地震後に熊本市とその他16市町村にアンケートを行った際には、仮設住宅において6市町村でペットに関連したトラブルが発生しており、職員が訪問して飼い主に指導したり、注意勧告のチラシを配布したりするなどの対応が行われました。

主に、無駄ぼえやふんの始末、ほかの犬にかみ付くなどの問題が発生していることから、普段からしつけ、ふん尿の始末などを徹底することが必要です。

災害時は、飼い主も避難者も大きなストレスを抱えることになり、些細なことでも大きなトラブルに発展する可能性があります。避難所でみんなが少しでも快適に過ごせるよう、ペットの同行避難を検討している人は、最低限のマナー、しつけを日頃から心がけましょう。

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