災害時に大切なペットも一緒に避難する「同行避難」。犬の飼い主を対象に行われた防災イベントが訴えたのは、避難所でトラブルが起きないためのルール作りと、犬の習性に寄り添った日頃のしつけだ。
災害時にペットとどう過ごす?
鹿児島・鹿屋市にある犬の総合施設「ベリーのおうち」では、犬のしつけやセラピードックの活動を手がけている。
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災害が起こった時、人とペットが命を守る行動として避難所へよりスムーズに同行避難ができるかを学ぶ体験型のイベントが開かれ、「ベリーのおうち」には、大型犬から小型犬まで、様々な種類の犬を連れた人たちが集まった。
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イベントには、鹿屋市など大隅半島から5つの家族と愛犬が参加した。2024年1月の能登半島地震でペットが取り残された現状をみて、危機感を覚えて参加した人もいた。
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施設の代表でペット災害危機管理士の資格を持つ一村彩子さんは、防災イベントを開催した理由について、「人ごとではなく自分の身に起きうることとして体験してほしかった」と語る。
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一村さんはこれまで、避難所でペットが過ごすためのトレーニングを手がけてきた。2019年には、キャリーケースにおとなしく入ったり、ケースの中でもご飯が食べられるようにする犬の訓練が行われた。
避難所を想定し飼い主がルールを提案
一方、今回行われたのは、ペットではなく飼い主側に重点を置いたプログラムだ。
避難所でのトラブルが起きないように、ペットを連れた人たちが自ら話し合い必要なルール作りを行う。
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災害を受けて避難所に多くの人が集まったという想定で進められ、一村さんが「活動スタート」の掛け声をあげて、プログラムが始まった。
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共同生活の場となる避難所は、みんなが犬好きとは限らず、動物が苦手だったり、アレルギーを持つ人がいるかもしれない。ただでさえ不自由で深刻な環境の下で、トラブルを避けるためのルールを参加者それぞれが提案する。
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水場を担当する参加者は、「建物の1階に流しがあり、犬用食器は洗えるので、みなさん譲り合って使ってください」とルールを提案した。
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同行避難の場合、人とは区分けしたエリアにペットの避難スペースが設けられる。掃除や散歩も様々な配慮が求められるようだ。
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掃除担当の参加者は、「朝ご飯の後と夜寝る前に、2人ずつ交代で担当を決めてやってほしい」、散歩担当の担当者からは、「犬が苦手な人もたくさんいると思うので、散歩はできるだけ敷地に沿って端っこを歩くのがベター」など、ルールの提案が続いていく。
犬の習性に寄り添い日頃のしつけを
さらに、災害時は避難所だけではなく、屋外にテントを張ったり車での寝泊まりも想定される。
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鹿児島市から駆けつけた防災士の三枝祥子さんは、「避難の時は軽自動車でもなんでもフラットに寝られることが大事。血栓が足にたまることがなくなる」と、ペットと車中泊を選んだ時の注意点についてアドバイスした。
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三枝さんによると、病院へ行く時だけでなく、「車に乗ると楽しい所へいける」と飼い犬に思ってもらえると、車中泊での避難などの場合も比較的、嫌がらずに乗ってくれるという。
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また、避難所に向かうという想定で愛犬と道路を歩く体験も行われた。
参加者は「想像以上に大変!」と言いながら、両手にペット用のリードやキャリーケース、さらに人とペットの荷物を一度に抱えていた。いざという時のイメージをそれぞれに思い描いているようだった。
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施設代表の一村さんは、人と犬が理解し合い、共存することが大事だとしながらも、「人と犬は違うので、犬の習性に寄り添って、日頃のしつけをしてほしい」と
アドバイスをしてくれた。
ペットとの向き合い、しつけについて考えることも、災害への備えのひとつであるといえそうだ。
(鹿児島テレビ)
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July 17, 2024 at 07:00AM
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「想像以上に大変!」災害時を想定したペットとの“同行避難”訓練 ペットの習性に寄り添った日頃のしつけも大事! - FNNプライムオンライン
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