マルハニチロは4日、新たな遠洋漁船「第八新生丸」を竣工した。4月から南極で高級魚「メロ」を漁獲する。氷が張った海域でもより安全に航行できるほか、乗組員の居住空間が広く、Wi-Fiも使える。メロは世界的に人気が高く、価格はクロマグロに匹敵する高級魚だ。新船でメロ漁業の強化に加え、世界での漁場確保を推し進める。
4日、国内外の水産関係者100以上が集まる中、真っ白な新船がお披露目された。マルハニチロの漁業子会社、大洋エーアンドエフ(東京・中央)が10年ぶりに造った遠洋漁船で、居住性も安全性も最高レベルだ。過酷な氷海でも航行でき、釣った魚は鮮度の良いまますぐ加工できる。
狙うのは、巨大な深海魚メロだ。日本では「銀ムツ」と呼ばれていたこともある。1990年代は1キロ3ドル前後だったが、米国や中国でステーキや煮魚用として人気に火が付き、現在は同24ドル前後と「北京ダックより高い」(卸大手)。これまでは海況により漁獲量は年200~500トンでブレがあったが、今後は「通年で安定的にとれるようになる」(同社)。
「日本の遠洋漁業の火を守りたい」(若狭信行社長)との思いもある。遠洋での漁獲量はピーク時の73年には400万トンに迫り、全漁業生産額の4割を占めた。日本を世界有数の水産大国へ押し上げた。だが、70年代後半からは海外漁場の縮小とオイルショックによる経費増大を背景に、近年は30万トン前後と漁業・養殖業全体に占める割合は1割ほどに減った。
地球の7割は海が占める。世界では魚消費量が伸びる一方、日本では担い手不足や船の老朽化で遠洋漁業を巡る環境は厳しい。新造船で国際競争力の馬力もあげたい考えだ。
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February 04, 2020 at 05:35PM
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マルハニチロ 10年ぶりの遠洋漁業船、竣工 高級魚「メロ」漁獲 - 日本経済新聞
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