コンビニ大国・日本で冬を過ごした人なら一度は見たことのある間食がある。電気式の鍋の中でアツアツに温まっている「コンビニおでん」だ。使い捨ての容器に、汁と一緒に練り物、こんにゃく、大根などを入れて食べる。練り物は1つ100円、こんにゃくは75円、厚揚げは90円ほどだ。寒い冬に温かい汁と一緒に楽しむことができ、値段も手ごろなため、庶民にとって冬の代表的な間食になってきた。しかし、1970年末に登場して以来、40年以上も愛されてきたコンビニおでんがこの冬、姿を消している。日本の3大コンビニチェーンのファミリーマートの場合、今年1月から全店舗の半数に当たる6000店舗でおでんを取りやめた。電気おでん鍋が置いてあったレジ前のスペースには、電子レンジで温めて食べる「パックおでん」が並んでいる。
鍋おでんの中止は、昨年10月に施行された「食品ロスの削減の推進に関する法律(食品ロス削減推進法)」が決定的なきっかけとなった。フードロスとは「食べられるのに廃棄される食品」のことで、消費期限が過ぎたコンビニの食品が代表的だ。2016年に日本の農林水産省が実施した調査では、日本で発生するフードロスは1年で643万トンに達した。国連世界食糧計画が全世界に援助している量(約320万トン)の2倍以上だ。日本国民1人当たり51キログラムということになる。食糧自給率が30%台後半にすぎない日本は、この手痛い事実を受け入れた。
大手コンビニやファストフード店、製菓業界、食品業界などは「フードロス」削減に大々的に乗り出した。ファストフード店は「注文を受けた分だけ作る」、製菓業界は「製造工程を改善し消費期限を延ばす」などの対応を取った。今月12日に記者が横浜のあるマクドナルドで「ビッグマック」を注文すると、スタッフは注文を受けてからバンズを焼き始め、ポテトを揚げた。
コンビニが取った戦略は、電気鍋でのおでん販売の中止だった。鍋で売るおでんは消費期限が最長でも16時間だ。このためフードロス量産の主犯とされた。それに反し、パックのおでんは消費期限が6か月だ。価格も店頭販売のおでんより20%以上安い。
「予約制のり巻き」も登場した。日本には、立春の前日(節分)に決まった方角を向いて願い事をしながら「恵方巻き」というのり巻きを食べる風習があるが、こののり巻きは鍋おでんやクリスマスケーキと並んでフードロスの主犯とされてきた。毎年、売れ残って山積みになった恵方巻きが大量に廃棄されるという事態が繰り返された。今年(2月3日)は複数のスーパーなどが、予約注文すれば割引になるシステムを導入し、完売に成功した。
IT業界は、フードロス削減の陰の貢献者になろうとしている。消費者が、飲食店やカフェなどで残った食べ物を安く購入できるようにするアプリを開発し、普及させている。TABETEというアプリの場合、加盟店が昨年9月の319店から最近では500店以上に増えた。記者がチョコロールパンを救出するためにカフェに出向いた際、オーナーの小林さん(63)は「アプリに登録したことで、食品廃棄が約20%減った」と話した。日本では、捨てられる運命だった食べ物を誰かが購入した場合、「救出された」と表現している。
突然訪れた変化のせいで、日本の消費者の中には寂しいと感じる人もいる。20代の会社員、マエヤマさんは「パックおでんは清潔で簡便な上、安いので良いが、鍋のおでんがなくなってしまい何だか寂しい気分」と話した。しかし、巨大な時代の流れの中で、一度「昔の物」に分類されてしまうと復活は難しいようだ。
東京=イ・テドン特派員
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