Saturday, February 1, 2020

【富山】ひみ寒ぶり また不漁 15~16年 若齢魚少なく… 影響か - 中日新聞

31日朝、宇出津港で水揚げされた寒ブリ=石川県能登町で

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1万7000匹 昨年並み低調

 冬の味覚寒ブリの定置網漁が盛んな北陸の主要漁港で今季、不漁が続いている。豊漁予報が出ていたが、石川県内のここまでの水揚げは約百六十トンと、過去十年シーズン(十一月〜翌三月)平均の六百十四トンを大きく下回るペースで推移。漁業関係者らは「残る漁期で盛り返しを期待したい」と話している。(加藤豊大)

 同県能登町と七尾市の港が例年約九割を占める県内の寒ブリ水揚げ量は今季、昨年十一月から一月二十九日現在で約百六十トン(一部未集計の暫定値)。過去十年間では、記録的不漁だった二〇一五年度シーズンの七十七トンに次いで、二番目に少ないペースだ。

 能登町宇出津の「下平(したひら)鮮魚店」四代目の下平真澄さん(32)は「県内のほか東京や大阪の飲食店にも卸しているが、今季全体の取扱量は例年の半分以下。値段も高くなった」と話す。

 富山県氷見市でも今季、全国的知名度のブランド「ひみ寒ぶり」の不漁が続いた。氷見漁協によると、ここまでの漁獲数は一万七千四百五十八匹。不漁だった昨年の一万四千百二十五匹同様の低水準だった。

 富山湾で不漁が続いた要因について、石川県水産総合センター(能登町)の担当者は、三〜四年後にブリに成長するコゾクラやフクラギといった若齢魚が一五〜一六年、日本海と太平洋を含む日本周辺で少なかったことが影響した可能性を指摘する。両年の両魚種の資源量は直前二年の約75%だった。

 センターは昨年十一月、海水温の予測から暖流を好むブリが県沿岸に周遊しやすいとし、今季の県内水揚げ量を八百五十四トンと予想していた。担当者は「まだ漁期が残り現段階で確定的なことは言えないが、県周辺の資源量や周遊量自体が少なかったのかもしれない」と話している。

 三十一日朝、宇出津港で、一〇キロ以上の大物が対象となる独自ブランド「宇出津港のと寒ぶり」の、今シーズン最後の認定があった。同港では今季大型のブリが目立ち、認定数は記録が残る一五年以降で最多の約千百四十匹だった昨季に次ぐ、八百六匹だった。

 県漁協能都支所(能登町)の担当者は「今季は型が良く大きいのが多かった。需要が増える年末の時期に数が少なく残念だったので、残るこれからの漁期に期待したい」と語った。

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