宮城・気仙沼のマグロ船足止め 新型コロナ影響、インドネシア人乗組員に入国規制
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、宮城県気仙沼港の遠洋マグロはえ縄漁船の出港見合わせが相次いでいる。入国規制などにより、乗組員の大半を占めるインドネシア人を集められないためだ。出漁延期が長引けば漁業会社はもちろん、関連産業の経営を危ぶむ声が上がる。
「操業せず港にとどまれば、1隻につき1日で約70万円の損失だ」
船員不足により、今月初旬に予定していた遠洋マグロはえ縄船2隻の出港を先延ばしした気仙沼市の漁業会社「臼福本店」の臼井壮太朗社長(48)が嘆く。
遠洋マグロ船の乗組員は通常25人前後で、約7割がインドネシア人だ。出港前に空路で日本に入り乗船するか、出港後にインドネシアのベノア港で合流する。
政府が1日に入国拒否の対象をインドネシアなど49カ国に拡大したため、現在は空路での入国はできない。感染拡大を受け、ベノアを含む世界中の漁港も入港や乗船規制の動きが広がっており、各漁業会社は出港の判断をできずにいる。
臼井社長は「出港後に燃料や食料を補給できる保証もない。船が出なければ1円も稼げずつらいが、今は情勢を見守るしかない」と困惑している。
宮城県北部鰹鮪漁業組合(同市)によると、南インド洋沖でのミナミマグロ漁などを目指し、気仙沼港からは4、5月に約10隻が出港する。しかし今年は10日時点で、出漁の見通しを立てられない漁船が大半だ。
気仙沼港を出港する遠洋マグロ船の操業スケジュールは図の通り。4月の出港が遅れれば、「海域ごとの漁場の漁期に操業できなくなる」(臼井社長)事態になり、年間の漁獲量に大きな影響が及ぶ。
同市の新和エンジンサービスは、国内の遠洋漁船の約3割のエンジン整備を手掛ける。小師(こもろ)喜作社長(70)は「整備する漁船が1隻減れば、ダメージは甚大だ」と話す。
売り上げは遠洋漁船の整備が5割以上を占める。1隻の整備費は1000万円を超す。今シーズンの操業を見据え整備は完了させたが、乗組員不足で仕上がりを確認する試運転すらできず、代金請求のめどが立たない漁船もあるという。
ドックでの船舶整備以外にも燃料や資材、乗組員の食料といった仕込み品の販売など、遠洋漁船1隻の入港による経済効果は億単位とされる。市水産課の川村貴史課長(55)は「港町・気仙沼の経済にとって大打撃になる可能性がある。出港見合わせが長期化しないよう願う」と話す。
2020年04月20日月曜日
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April 20, 2020 at 04:11AM
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