温かいきゅうりという提案~固定観念がないからこそ料理はおもしろい~
さてまずは想像して欲しい。 マグカップにたっぷりとそそがれた、濃厚でとろりとしたポテトのポタージュ。 茶色く照り光る大ぶりの鶏の唐揚、そして横にはカットレモンと水々しいレタス。 琥珀色に透き通ったスープが張られた丼、その中にはやや黄色味がかったちぢれ麺と焼豚が二切れにメンマと刻みネギ。 どれも垂涎ものの料理のラインナップだ。そして今挙げたどの料理にも共通する事それは「温かい」ということ。 ポテトのポタージュはスプーンでひとすくい、ふーふーと冷ましながら一口飲むと、その温かさがじんわりと胃に落ち込んでいく。 大ぶりの鶏唐揚げにはレモンを一絞りしたら一気にかぶり付く、途端にジューシーな肉汁が口の中に溢れ出す。 ラーメンはまずはレンゲでスープを一口、箸で持ち上げた麺を一気にずるずるとすする。額にじっとりとかいた汗を拭いながら丼を抱えて最後の一滴までスープを飲み干す。 そう、どの料理も熱々で提供され、冷えた身体を芯からあっためてくれる寒い季節にピッタリなものだ。 だがしかし同時に、上記の料理には「冷たい」ということも共通している。 熱々のジャガイモのポタージュは、冷やすと暑い日に嬉しい『ビシソワーズ』という冷製スープになる。 福岡県のご当地グルメには、一度揚げた唐揚げを冷凍して冷たいまま食べる『冷やし唐揚げ』なんてものがあり、今や全国的な知名度もあり人気だ。 元々山形のご当地グルメだった『冷やしラーメン』も、暑い時期になってくると多くのラーメン屋に様々な形式の冷やしラーメンがその名前をメニューに連ねる。 『温かい料理は、同時に冷たい料理でもあるのだ』 冷たいスープがあっても良いし、冷たい唐揚げがあっても良い、冷たいラーメンがあっても良いんだ。 もっと言えば酢飯の上にハンバーグが乗った寿司があっても良いし、たっぷりと粉糖がかかった甘いピザだってある。 固定観念に囚われないからこそ料理は楽しくて、やればやるほど新しい気づきがあって深いものではないだろうか。 牛肉で作るものとされていたカルパッチョも、日本で生まれた生魚で作るカルパッチョが今や世界的にも広まっている。と言う事は、固定観念は料理に置いて意味を成さない存在なのかもしれない。 さて、そこで今回の本題は「きゅうり」についての提案だ。 夏野菜の代表格で、うだるような暑い日は氷水につけてキンキンに冷えたきゅうりに味噌をちょっと付け、そのままかじり付くと最高に夏だなぁと感じる。 縁日の露天で割り箸に刺さったきゅうりの一本漬けを食べながら夜空に映る花火を眺めるのも風流で良い。 そんなきゅうりの固定観念『きゅうり=冷たい』を覆そう。 今まで気づかなかった、温かいきゅうりがこんなにも美味しいんだと感じられる「温きゅうりレシピ3選」を紹介。
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July 02, 2020 at 03:02PM
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固定観念を取り去る!あえて夏に食べたい「温かいきゅうり」レシピ【“クックパッド芸人”藤井21のソロ飯】(クックパッドニュース) - Yahoo!ニュース
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