魚津水族館で初の展示
魚津水族館が、雌が産んだ卵を雄が口の中でふ化させ、出産する“イクメン魚”「プテラポゴン・カウデルニィ」の稚魚26匹を初めて展示している。全長約1センチの親そっくりの稚魚きょうだいが愛らしく泳ぐ姿がみられる。
プテラポゴン・カウデルニィの別名はアマノガワテンジクダイ。インドネシアの一部の暖かい海にすむ。成魚の全長は約8センチ。雌が袋に入った卵を産むと雄が下あごを外すようにしてのみ込み、ふ化まで1週間とふ化後約20日間、雄は何も食べずにわが子を守り、稚魚が泳げるようになると口から生み出す。
飼育員の西馬和沙さんが9月15日ごろ、雄1匹がわが子を体内で守っていることに気付いた。30日、稚魚が生まれた。自らの全長の8分の1の稚魚を、死産などを含めて30匹近くも体内に入れていた雄は、ぷっくりとした腹がスマートになるなど、やせて弱っていたという。
西馬さんは「稚魚はすぐ大きくなる。小さなかわいい姿を見るならできるだけ早く来館を」と話した。 (松本芳孝)
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