北海道のみに生息し「幻の魚」と呼ばれる大型魚イトウが少なくとも道内の7河川に生息している可能性が高いことが分かった。川の水からイトウのDNAを検出した。うち2河川は、過去に捕獲などの記録がなく、生息が初めて明らかになった。北海道大大学院農学研究院の荒木仁志教授らの研究グループが10日までに発表した。
荒木教授らは2015~18年、道内河川の約3分の1に当たる120河川から採取した水にイトウから剥がれ落ちた表皮やふんなどから出たDNAが含まれていないか、環境DNA分析と呼ばれる手法で調査した。
DNAは道内6地域で検出され、成魚2千匹相当が生息していると推計されている。検出量の9割は道東と道北の3河川に集中していた。
荒木教授は「道東道北以外は存続が危ぶまれ、重点的な保全が必要」と指摘。イトウは起伏が穏やかで流域に湿地やラグーン(潟)のある川が生息に好ましく「すみやすい川の環境を整えていくことが大切」と話している。〔共同〕
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November 10, 2020 at 07:39AM
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幻の魚イトウ7河川生息か 北大、水からDNA検出 - 日本経済新聞
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