世界中で読まれている絵本「にじいろのさかな」の原画を集めた展示会が神戸市の美術館で開かれています。
スイスのマーカス・フィスターの「にじいろのさかな」は、きらきらと輝く美しいうろこを持つ魚、「にじうお」と仲間たちの交流を描いた絵本のシリーズで、会場の神戸ファッション美術館には、原画やＣＧ映像など、およそ１８０点が展示されています。
原画の多くは、水彩画のような、にじみやぼかしがやわらかさを表していて、このうち「にじいろのさかなとおおくじら」は、光が差し込む海で、くじらや魚たちがゆうゆうと泳ぐ様子を海底から見上げる構図が、海の広がりを感じさせます。
また「うみのそこのぼうけん」は、暗い深海でチョウチンアンコウが主人公のうろこを照らす、明と暗の対比が美しい作品です。
デビュー作のふくろうの絵を横に回転させると魚に見えたことから、「にじいろのさかな」の誕生につながったという貴重な資料も展示されています。
子どもと一緒に訪れた神戸市の女性は「きれいでかわいらしい原画を見ているだけで、温かさを感じほっこりしました」と話していました。
仲井雅史学芸員は「作者の優しさに満ちた世界が広がっていますので、穏やかな心持ちになっていただけたら」と話していました。
この特別展は来月１７日まで開かれています。
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December 11, 2020 at 10:42AM
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絵本「にじいろのさかな」原画展｜NHK 兵庫県のニュース - nhk.or.jp
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