2021/02/13 09:05 ウェザーニュース
春を告げる魚たち・・・ということで、「春告魚」をご紹介します。
ニシン
春告魚と言えばニシンが有名でしたが、徐々に漁獲量が減り、国産のニシンは一時期幻の魚とまで言われました。
しかし、現在は漁獲が少しずつ増えているため、「元祖春告魚」の名は戻りつつあるようです。
そんなニシンの名前の由来には、いくつか面白い説があります。
・身を2つに裂いて食用にしていたため「二身」からニシンとなった
・同じく2つに身を割ることから「妊娠」を語源とし、ニシンとなった
・両親が揃っている者は必ず食べなければならない魚だったため、「両親」つまり「二親」からニシンとなった
(語源由来辞典より)
メバル
特に関東や東海でよく言われ、春先が旬とされているため、春告魚と呼ばれているようです。
メバルは適水温が9〜20℃と言われており、冷たかった海水が徐々に温まるこれからはルアーで釣ることも可能になってきます。
ただ、水温が20℃以上になる夏は苦手なため、また水温が下がり始める秋頃まで、再び深場へと姿を消してしまうようです。
サワラ
一方、関西では春が旬です。産卵のために、春になると瀬戸内海にやってくることから「鰆」となりました。
※狭い腹だから「狭腹(さわら)」というのもよく言われています。
漢字にも「春」が入っていますし、サワラが春告魚と呼ばれるのも納得ですね。
ちなみに、サワラは出世魚なので、「サゴチ(またはサゴシ)」→「ヤナギ(ナギ)」→「サワラ」大きさによって呼び名が変わります。
また、3月から釣りが解禁となるヤマメやアマゴを春告魚としている地域もあります。
またこの魚の季節がやってきたか・・・とそれぞれの地域の方がそれぞれの魚から春感じるというのも面白いですね。
お店で並ぶ魚たちの顔ぶれが変わり始めたら、皆さんも「あ！春がきたな・・」とぜひ感じてみてください。
そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。
二十四節気と七十二候は、その日だけではなく、二十四節気であれば15日間、七十二候であれば5日間の期間も指しています。
次回は、雨水の初候「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」についてご紹介します。
語源の由来辞典「ニシン」https://ift.tt/2EoRW4W
【参照元・参考元】
暦生活「立春」https://ift.tt/2F1IaGS
日本の七十二候「魚上氷」（うおこおりいずる）https://ift.tt/2EoRXWy
住まいと生活の視点から。『びお』「魚上氷・うおこおりをいずる」https://ift.tt/2F1IbdU
お魚だらけ 鮮漁役者「【春告魚】魚で知る春の訪れ」https://ift.tt/2EmWWa1
お天気.com「春告魚って？」https://ift.tt/2F2FrgI
はてなキーワード「春告魚とは」https://ift.tt/39ytMUN
TRENDRIPPLE(とれんどりっぷる)「春告魚って知ってる？旬のニシンとカズノコの忘れられた物語」https://ift.tt/2F1IdCy
地方独立行政法人 北海道立総合研究機構(道総研)「マツカワとニシン～幻の魚 復活への挑戦～」https://ift.tt/2EqNTF2
鰊来たか〜「蝦夷地」と「近世大阪」の繁栄について〜 山内景樹 https://ift.tt/2EYTvrj
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釣りのネタ帳「春告魚メバルの特性 住処と時合（積極的にエサを捕食する条件）」https://ift.tt/2F34qA8
ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑「ニシン」
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ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑「サワラ」https://ift.tt/2F1IhlM
名前の変わる魚たち https://ift.tt/2EmWWqx
出世魚一覧表 さかな.jp https://ift.tt/2F24vo3
写真：ウェザーリポート（ウェザーニュースアプリからの投稿）
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February 13, 2021 at 03:03AM
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七十二候「魚上氷(うおこおりをいずる)」 春を告げる魚たち - ウェザーニュース
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