兵庫県西宮市の津門川で4日午後に魚が大量に死んでいたことを受け、西宮市や地元の自然環境保全団体は5日、水質調査や魚の死骸の回収を行った。同市が行った簡易的な検査で異常は見つかっていない。2018年にモルタルを含んだ水が流出したJR山陽新幹線六甲トンネル周辺の水質にも問題はなかったという。
同市環境保全課によると、魚の死骸が発見された津門川の上流にあたる阪急門戸厄神駅周辺の河川や水路計4カ所で簡易的な調査を実施。酸素量や川底の状態、前回問題になったモルタルに含まれる物質の調査を行ったが、異常はなかった。今後、4日午後5時50分ごろに採取した水の分析を専門機関に依頼する予定という。
調査を実施した担当者は「常に新しい水が流れ続けているので、これから原因を突き止めることは困難」と話した。
津門川や武庫川の環境保全活動などに取り組む「武庫川流域圏ネットワーク」のメンバーらは午前8時、地元住民と協力し、川に浮かんでいた魚の死骸を回収した。死骸は小魚を含めて500匹以上おり、一部は調査のために保存し、その他は同市に依頼して処分するという。
代表で神戸女学院大名誉教授(水圏環境科学)の山本義和さん(75)は「行政はしっかりと原因を調査し、同じことが二度と起こらないようにしてもらいたい」と話した。(村上貴浩)
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February 06, 2021 at 03:30AM
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西宮・津門川の魚大量死 簡易検査で水質異常なし - 神戸新聞
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