屋根材としての需要減少や、神社や仏閣の減少で苦戦する瓦業界。伝統を守りながらも、新たな挑戦をして業界を盛り上げたいと、職人たちが“熱い思い”で新商品を開発しています。猫が喜ぶ「ペットハウス」や、発売以来300個以上売れた「鬼瓦ティッシュケース」など、固定概念にとらわれない商品が人気となっています。
中京テレビ「あなたの真ん中取材班」に届いた1通の投稿。『私の職場は「屋根材メーカー」なのですが、最近は屋根と同じ素材を使った猫の家を作ってます（廣田優美さん）』 屋根材メーカーが猫の家？一体どういうことなのか、取材班は投稿者の廣田さんを訪ね、愛知県高浜市へ。 廣田さんの職場にお邪魔し、早速、猫の家を見せてもらうと、まるで「かまくら」のようなおしゃれなデザイン。 一体何でできているのかというと…。 「こちらが瓦を使用したペットハウスになります」（投稿者の廣田優美さん） 実は、日本瓦で作った「猫の家」なんです。 「瓦らしさを残しつつ、どこか瓦じゃないような見た目を追求した」（投稿者の三州野安 営業部 廣田優美さん）
この猫の家を手掛ける「三州野安」は、創業100年を超える老舗の瓦メーカー。 粘土を煉り合せ、焼き上げられているのは伝統の「三州瓦」。
屋根瓦のメーカーがなぜ「猫の家」を作ったのでしょうか。 「日本では粘土瓦が主に選ばれていたんですけど、最近は板金であるとかいろんな屋根材が出てきて、その中で選ばれなくちゃいけないということで、全体的に出荷が減ってる傾向にあります」（三州野安 岡部誠司 社長）
愛知県西三河地方は古くから日本最大の瓦産地として発展してきましたが、屋根材としての需要は年々減少。 こちらの会社でも毎年10％ずつ出荷が減り続けているといいます。なんとか屋根材以外に瓦を活かす方法がないか。 そこで、当時入社1年目だった廣田さんを中心に新たなプロジェクトを発足。たどり着いたのがこの「猫の家」でした。 「なかなか僕らの世代では思いつかないことを考えてくれますし、瓦業界だけだと今ちょっと縮小気味で閉塞感あるんで、おもしろがってやってくれたらいいな」（三州野安 岡部 社長）
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July 03, 2021 at 06:25AM
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苦戦の瓦業界 猫が喜ぶ「ペットハウス」や300個以上売れた「鬼瓦ティッシュケース」など 新商品に挑戦で活路を（中京テレビＮＥＷＳ） - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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