テレビ静岡
土石流に巻き込まれて亡くなった天野初さんは鮮魚店を営んでいました。 天野さんを思って、生前交流のあった水産会社の男性が、天野さんが好む魚介を使った「海鮮丼」を作り土石流の影響を受けた人たちに届けました。 落合健吾記者 「土石流被害のあった伊豆山地区です。伊豆山港を見てみますと、流れ込んだ土砂により海は茶色く濁っていて、漁船は近くに一隻も確認できません」 熱海市伊豆山を襲った土石流。アワビやサザエにイセエビなど豊かな海の幸がとれた伊豆山港ですが、流れ込んだ土砂は海にまで達し、漁を再開できない日々が続きました。 熱海市で鮮魚店を営む宇田勝さん。 宇田社長 「やっぱり漁獲量が少なくなったのも深刻だし、伊豆山漁港は特有の魚の文化、とれるものがあったので、それがないのが正直寂しい」 苦しい状況が続く地元の漁業を支援できればと、宇田さんが考案したのが・・・ 「伊豆山の定置網で水揚げされたタカベです。焼いたら頭から全て食べられる」 再開したばかりの伊豆山の定置網漁でとれた、魚の加工品を詰め合わせた「伊豆山の漁業支援セット」。 インターネットで販売していて、漁業者のために1000円から7500円の寄付が一緒にできます。 宇田さん 「僕にできることは伊豆山の海でとれた魚を発信すること、そのお金を少しでも伊豆山漁港に支援金にできたらいい。そういう思いでつくりました」 この日、宇田さんがやってきたのは土石流の影響で作業所が使えなくなった障害者の就労支援施設です。 ある思いを込めた海鮮丼を届けました。 土石流に巻き込まれて亡くなった天野初さんは、伊豆山で鮮魚店を営んでいました。天野さんと交流があった宇田さん。 宇田さん 「天野君が亡くなるちょっと前に、コハダのしめ方を教えてくれと。普通教えないんだけど、天野君の顔を見ていたら教えたくなっちゃう、何か持ってるんだよね」 具材はコハダや、天野さんがよく買っていた魚の炭焼き。 天野さんならこんな海鮮丼をつくっただろう。鮮魚店の近くにあった作業所のことも気遣っただろうと想像して、海鮮丼を差し入れることにしました。 宇田さん 「なんか本当にお客さんに人気あるいい魚屋さんだったからね。彼の分まで社会貢献できたらいいかなと、そんなつもりで」 地域に愛されていた鮮魚店の天野さん。残された宇田さんたち仲間は天野さんの分まで前を向いて進み始めています。
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July 20, 2021 at 06:30PM
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