北九州空港に本社を置くスターフライヤー(SFJ/7G、9206)は、国内線定期便の機内にペットを同伴するサービス「機内ペット同伴サービス(仮称)」の検証フライトを10月1日から3日間の日程で始めた。初日は台風16号の接近に伴い、運航便から駐機中の機内に変更したことから、2日が初の定期便による検証になった。2日はイヌ、最終日の3日はネコが最後列の席に買い主と一緒に搭乗する。サービス開始は、早ければ2022年度内を目指す。
—記事の概要—
・小型のイヌ・ネコ対象
・「一緒に乗って安心」
小型のイヌ・ネコ対象
スターフライヤーを含む国内線の定期便にペットを連れて搭乗する場合、小型のイヌやネコは手荷物として温度管理された貨物室に預けることになる。これまでに全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)が、ペットと乗客が一緒に搭乗するチャーターフライトを実施しているが、定期便の客席にペットを同伴させるのは国内では初となった。
同社の白水政治(しろうず・まさはる)社長によると、海外ではペットと一緒に定期便に乗れる航空会社はすでにあり、米国に住む自身の親族も利用しているという。
検証フライトの対象路線は羽田-北九州線で、10月1日から3日までの3日間実施。1日当たり1往復2便で、社員1人がペットを連れて往復する。対象便では最後列の27列目を使用し、ペットが窓側A席、飼い主が隣のB席に座る。予約済みの乗客にはメールなどで検証フライトを実施することを連絡した。
対象便は、1日が北九州を午前9時に出発する7G76便と、羽田午後5時15分発の7G85便、2日は北九州午前8時発の7G74便と、羽田午後2時5分発の7G81便、3日は北九州午前9時発の7G76便と、羽田午後8時30分発の7G89便。ペットと飼い主の社員は一般の乗客よりも先に乗せ、到着地では一番最後に降りることで、ほかの乗客との接触を最小限にする。
搭乗手続き後、ペットは空港や機内でケージから出すことはできず、エサを与えないようにする。ケージの大きさは50センチ×40センチ×40センチ程度の大きさで、カバーを付けた座席にシートベルトで固定する。3日間の検証フライトにより、課題を抽出する。
第1弾の今回は、モニターを社員の中から選出した。スターフライヤーによると、今後は獣医などから推薦された社外の人にモニターを依頼することも検討しているという。
「一緒に乗って安心」
検証初日の1日は、対象となる北九州発7G76便と羽田発7G85便は通常通り運航したが、台風16号の関東接近に伴い運航に影響が出た場合に備えて運航便での検証は見送りを前日に決め、駐機中の機内で実施した。
スターフライヤー機の客室に動物が乗るのは、盲導犬や聴導犬、介助犬といった障がいを補助するイヌを除くと今回が初めて。1日はオペレーション業務部の木下賢亮オペレーション業務課長が社員モニターとしてメスのトイプードルで8歳のココアちゃんとともに、北九州空港に駐機中のエアバスA320型機(登録記号JA23MC)に乗った。
空港のチェックインカウンターでは、ペットを同乗させる書類の記入などの手続き後、保安検査場ではケージから出す必要があるため柵の中でリードを付け、ペット用おむつも着用した。
保安検査後、飼い主の木下さんはケージに入ったココアちゃんと一緒に搭乗。着席すると木下さんがケージをシートベルトで固定した。スターフライヤーによると、大型の楽器などを客室に持ち込む場合と同様、ケージの固定は飼い主にやってもらうという。
今回の検証では、通常の乗客よりも搭乗前の手続きが多いことから、搭乗1時間前までにカウンターに来てもらい、保安検査は30分前までに通過するスケジュールで実施した。木下さんによると、空港での手続き内容など、検証の詳細は聞かされずに当日を迎えたという。「柵の中にいるイヌにリードを付けるのが難しかったので、飼い主も中には入れる大きさの方が良いのかもしれません」(木下さん)と感想を話した。
初の定期便搭乗となったのは、2日目の社員モニターを務めた客室業務課の中山圭介さんとメスのミニチュアシュナウザーで5歳のアポロちゃん。北九州を2日午前8時に出発した7G74便(A320、JA05MC、乗客64人)で羽田へ午前9時24分に到着した。
中山さんは「機内では鳴きませんでした。貨物室に預けている時はアポロが何をしているかがわからなかったのですが、一緒に乗って機内でどうしているかがわかって安心しました」と話していた。
復路の羽田を午後2時5分に出発した北九州行き7G81便(A320、JA06MC)は、乗客142人(幼児2人含む)とほぼ満席だった。スターフライヤーによると、復路も鳴くことはなく、おとなしく過ごしていたという。
3日間の検証対象6便のうち、一般客で便変更を希望した人は2人で、ほかに座席をペットの席から遠くして欲しいという要望に対応したという。
現時点では10月3日の検証後のフライトは未定。サービス開始時は、発着地とも自社で空港のハンドリングを行っている羽田-北九州線で、1往復程度から始めることになりそうだ。サービスを開始する場合、アレルギーがある乗客に考慮し、予約時にペット同伴フライトであることがわかるようにしたいという。
*写真は22枚。
1日目
2日目
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October 02, 2021 at 10:27PM
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