Saturday, November 27, 2021

うんまか~! 深海魚、食べてみて 地道にPRする鹿児島の飲食店 - 毎日新聞 - 毎日新聞

仕入れた深海魚を並べて見せる居酒屋「半魚人」の水野綾美店長=鹿児島市で2021年11月4日午後5時25分、足立旬子撮影
仕入れた深海魚を並べて見せる居酒屋「半魚人」の水野綾美店長=鹿児島市で2021年11月4日午後5時25分、足立旬子撮影

 「うんまか(おいしい)深海魚ございます」。こんな売り文句を掲げたポスターを鹿児島県内のあちこちで見かけるようになった。「深海魚がおいしい?」。恐る恐る居酒屋ののれんをくぐってみた。【足立旬子/鹿児島支局】

 ボウズコンニャク、キュウシュウヒゲ、マルヒウチダイ、ヒメアマエビ、ハマダイ(チビキ)……。JR鹿児島中央駅近くの居酒屋「半魚人」(鹿児島市)で、水野綾美店長(39)がこの日に仕入れた深海魚を並べてくれた。ギョロリとした大きな目玉に大きな口。水野さんは「見た目はいかついけど、おいしいですよ」と自信ありげだ。

 さっそく、ボウズコンニャクとキュウシュウヒゲを唐揚げにしてもらう。ポン酢と薬味をつけて、頭からかぶりつく。いずれも白身でくせがなく美味だった。他にも角が針のようにとがったピンクのヒメアマエビは、頭を取って野菜と一緒にかき揚げに。甘みがありゴボウとマッチして香ばしい。赤く、尾ひれが長いハマダイの刺し身は、歯ごたえが良く、上品な味わいだ。

 店ではその日入った深海魚のメニューを1皿500~900円程度で提供している。水野さんは「新型コロナウイルスの感染が落ち着いてきたので、深海魚を目当てにお客さんが増えてくれれば」と期待する。

1キロ1円、大半は海にポイ

 「半海人」のように「うんまか深海魚ございます」とうたったポスターを張った飲食店は現在、鹿児島県内で40店を超え、深海魚をもっと食べてもらってまちおこしにつなげようという動きが広がっている。

 水深200メートル以上の海にすむ深海魚は、実は鹿児島では古くから身近な存在だった。…

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November 28, 2021 at 09:00AM
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