Wednesday, November 3, 2021

くら寿司の「養殖魚」事業を支えるウミトロンとは - M&A Online

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写真はイメージです

くら寿司<2695>は2021年11月1日に、100%出資の新会社KURAおさかなファーム(大阪府貝塚市)を設立し、養殖魚事業に参入した。

ウミトロン(東京都品川区)と連携し、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)技術を用いた給餌機「UMITRON CELL(ウミトロンセル)」を活用して、人手不足や労働環境の改善、魚の安定供給などを実現するスマート養殖を目指す計画だ。

同社では第一弾としてハマチの養殖を手がけることにしており、育ったハマチはくら寿司店内で販売するという。くら寿司の養殖魚事業を支えるウミトロンとはどのような企業なのか。

魚の成長スピードの向上に成功

ウミトロンは2016年設立のベンチャー企業で、同社の開発したUMITRON CELLは、スマートフォンなどの端末から生け簀で泳ぐ魚のリアルタイム動画を見ながら、遠隔で餌やり操作が可能なほか、AIが魚の食欲を判定し、餌の量やスピードをコントロールすることができる。

遠隔操作ができるスマートフォンの画面(ニュースリリースより)

魚の食欲に合わせて餌やりをすることで、従来よりも少ない餌の量でサイズや品質を保ちながら魚を生育することができ、無駄な餌が海に流出することがないため、環境の保全にもつながる。

すでに近畿や四国、九州地域で、マダイやシマアジ、サーモントラウトなどの魚の養殖に採用されており、大規模な実証実験では成長スピードを高めることに成功している。

一方、くら寿司が設立したKURAおさかなファームは、回転寿司チェーン初の水産専門会社で、自社で魚の養殖に取り組むほか、他の漁業者への委託生産も行う。

生産を委託する漁業者には機器をリースする計画で、養殖業への新規参入や雇用創出、地域の活性化などにつなげていく。

委託生産で養殖した魚は、全量買い取り、くら寿司店舗で販売するほか、全国のスーパーにも販売する。さらに将来は全国の漁協と提携し、天然魚の販路開拓にも取り組むという。

スマートくら寿司でのスマート養殖魚の味は

くら寿司の店舗数は569店舗(2021年10月28日現在、うち米国33店舗、台湾41店舗)で、2021年10月期の売上高は前年度比8.3%増の1471億6000万円の見込み。

同期の損益は、入店から退店まで来店客が従業員と接することなく飲食できる「スマートくら寿司」への投資を積極的に行っているため営業段階では25億3500万円の赤字に転落する。ただ時短協力金などを営業外収益として計上するため、経常段階では25億1000万円、当期段階では14億6900万円の黒字を見込んでいる。

くら寿司は2021年12月までにスマートくら寿司の全店への設置を完了する計画だ。スマートくら寿司で食するスマート養殖魚とは、どのような味だろうか。

文:M&A Online編集部

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November 03, 2021 at 04:59AM
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