Sunday, May 29, 2022

ペット洗浄 シート手袋 - 読売新聞オンライン

 製紙産業が盛んな愛媛県四国中央市で、ウェットティッシュや不織布の加工、原料薬品の販売などを担う。1956年創業で、前身は町の小さな薬局。受け継がれる薬剤の知識と従業員らの自由な発想で、ユニークな商品を次々と生み出している。

 シャンプーが苦手で動き回る愛犬をどうにかきれいにしたい――。1人の従業員のアイデアが製作のきっかけだった。2014年発売の、ウェットシートを手袋型にした犬用洗浄シート「ウェット手袋なでなで」。手にはめて愛犬をなでれば、嫌がることなく体を拭くことができる。

 商品の完成後、試験的に県内の一部大型量販店で売り出すと売れ行きが良く、半年後には全国の店舗での販売が決定。後続商品の猫やウサギ用も人気を博した。

 その後も、独自の不織布加工を施した手袋型の商品を次々と展開した。要介護者向けの水を使わない洗髪シートや、指型の 口腔こうくう 用歯みがきシートなどを開発。消費者からは「災害時にも使いやすそう」と好評という。

 18年に起きた西日本豪雨では、取締役の本田将彦さん(42)自ら洗髪シートなど約200袋を車に詰め込み、被害の大きかった愛媛県大洲市まで物資を運搬。歯みがきシートは19年、優れた防災グッズに贈られる、災害防止研究所の大賞を受賞した。

 コロナ禍においても、大容量の抗菌ウェットシートや、マスク不足解消のためのマスクのインナーシートなどを自社製品としていち早く商品化。流行に合わせたスピード感で、20年の売り上げは35億8000万円と、コロナ禍前の前年を上回った。

 自社製品の開発を始めたのはおよそ10年前。企業向けにプラスチックや不織布加工などを専門に行っていたものの、赤字経営が続き、中国の生産工場を撤退するなど苦境に直面していた。

 「このままじゃ、将来やっていけない」。赤字体質からの脱却に向け、当時は品質管理課長だった本田さんが、社会情勢に左右されにくい自社製品の開発を提案。「うちの強みを生かし、ニッチ市場の開拓を目指そう」と新規事業へのかじをきり、今に至る。

 本田さんは「今後も本来のプラスチック加工・化学製品の卸売業を軸に、消費者の『あったらいいな』に応える製品を世に送り出したい」と意気込んでいる。

(畝河内星麗)

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