淡水にナトリウムなどを加えた「好適環境水」で魚の養殖研究をしている岡山理科大(岡山市北区)は、モンゴルで実施した海水魚の養殖研究の成果を発表した。海で行った場合と比べて約6倍の生産性だったといい、研究を指揮した山本俊政准教授(水産工学)は「新鮮な魚が身近にあれば、内陸国でも魚食文化が根付く」と話している。(藤沢一紀)
好適環境水は魚の飼育に必要なナトリウムなどの成分の粉末を、淡水に加えてつくる特殊な水。海水魚と淡水魚の両方を飼育でき、成長促進や病気の予防といった効果がある。山本准教授は静岡市の建設会社「KITAGAWA」と共同で、2019年9月からハタ科のタマカイとアカマダラハタを掛け合わせた「交雑ハタ」の陸上養殖を、モンゴルで行ってきた。
モンゴルは気温がマイナス40度を下回る場所もあり、養殖施設のある首都ウランバートルは世界で最も寒い首都と言われる。冬場の水温管理が懸念されたが、火力発電所で発生する蒸気を熱源として活用し、水温を安定させることに成功。また、20年以降、コロナ禍で日本人が現地に滞在できなくなった時はSNSを駆使し、遠隔で最適な養殖環境を維持することに努めた。
21年11月まで約500匹を飼育した結果、平均体重は約9グラムから約3・2キロに成長。屋内に置いた水槽という閉鎖環境での養殖だったが、8割超が生き残り、1立方メートルあたりの生産性は約61・5キロで、海面養殖(約10キロ)を上回った。
レストランや大使館などで提供したところ「臭みがなく、淡泊ながら甘みもある味」などと好評だったという。同社は大型水槽で飼育するなどして養殖コストを下げ、来年中の事業化を目指している。山本准教授は「羊肉に代表されるように、モンゴルは肉食文化の国。魚食が広がれば、市場が広がる可能性がある」と話している。
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May 24, 2022 at 03:00AM
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