Saturday, June 25, 2022

同じ魚なのに場所によって「大トロ」か「クソ」か評価が分かれるワケ (2022年6月24日) - Excite Bit コネタ

魚という食材は、時期によってその味に大きな差が出ることが往々にしてあります。中でも磯魚はその差が激しくなりがちのようです。

(アイキャッチ画像提供:茸本朗)

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評価がばらつく魚たち

食用魚の中には、その味について毀誉褒貶が激しいものがいます。

代表的なものは「メジナ」でしょう。旬のものはタイにも負けないと言われる一方、夏のメジナはネコマタギ(魚好きな猫でもスルーするほどまずいという例え)とも呼ばれます。

同じ魚なのに場所によって「大トロ」か「クソ」か評価が分かれるワケ
アイゴ(提供:茸本朗)

また同様のものに「アイゴ」があります。九州や瀬戸内などでは人気の食用魚で珍重される一方、イバリ(おしっこ)などというひどい名前で呼ぶ地域も少なくありません。

なぜ味に差が出る?

このように評価が分かれてしまう理由として、これらの魚が「味の個体差が大きい」というものがあります。

メジナやアイゴなどの「磯魚」には、個体によってはとんでもなく磯臭いものがあります。これには「季節によって食性が変わるため」あるいは「地域によって食べている餌が変わるため」など、いろいろな理由が考えられています。

同じ魚なのに場所によって「大トロ」か「クソ」か評価が分かれるワケ
旬のメジナは美味いけど……(提供:PhotoAC)

また、旬とそうでない時期で、脂のノリや身質が大きく変化するような魚も多く存在します。そういうものはハズレ個体に当たると「いつも美味しいのになんだよこれは」と裏切られた気持ちになってしまうことも。

ちょっと変わったところでは、シロギスなどは地域や旬に関係なく、ときにとてつもなく臭いものが混ざることが知られています。その匂いは塩素のそれに近いことから「カルキス」と呼ばれ、他のキスと一緒にすると気づかずに食べてしまうことがあるため釣り人に恐れられています。


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June 24, 2022 at 03:00PM
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