Plankton Air: 深海魚「意外とかわいかった」魚津の特産ＰＲへ体験教室：北陸中日新聞Web

Saturday, July 30, 2022

試食のため、ヤマトコブシカジカの干物をフライパンで焼く親子ら＝魚津市の魚津水族館に隣接した無料休憩所で

　富山湾の深海の生き物の魅力を魚津市内の小学五、六年生と保護者に五感で理解してもらう体験教室が、同市の魚津水族館や隣接した無料休憩施設で始まった。

　深海魚のまち・魚津を発信するとともに、ヤマトコブシカジカ（地方名ミズガンコ）など深海の未利用魚の有効活用を図る魚津漁協が企画した富山湾深海魚プロジェクトの第一弾。日本財団「海と日本プロジェクト」から支援を受けた。

　児童四人と保護者四人が参加。漁協に集合して漁船を見た後、魚津水族館で展示されている二十種程度の深海の生き物について説明を受けた。

　無料休憩所で親子はヤマトコブシカジカとアジを調べ、深海魚の水っぽく、ぶよぶよした触感などを体感した。ヤマトコブシカジカの胃から全長一〇センチを超す未消化のアマエビが出てきて児童を驚かせた。ヤマトコブシカジカの干物をフライパンで焼き、試食もした。

　経田小六年の浦本千咲さん（１１）は「深海魚というと怖いイメージがあったが意外にかわいいところもあった」と話す一方、焼いた干物の味は「しょっぱかった」と首をかしげた。

　浜住博之組合長は「まず地元の子どもたちに深海魚について知ってもらいたかった。また、遠隔地への発信もしていく」と語った。

　（松本芳孝）

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