布団用コインランドリーを全国展開する「フトン巻きのジロー」(宇都宮市)は、敷布団を巻いて固定し丸洗いする独自の手法をはじめ、業界の常識を次々と覆すサービス内容で、創業5年ながらフランチャイズチェーン(FC)を含め100店まで拡大させた。森下洋次郎代表(45)に経営戦略や展望を聞いた。(聞き手・井上暢)
――布団を丸洗いできるのが強みだ。
「日本には、敷布団と掛け布団で1人当たり2・3枚、全国で計3億枚の布団があるとされています。1枚2000円で年1回洗うだけでも、市場規模は6000億円と試算でき、さらに、3人に1人はいるというアレルギー疾患の人が、布団を清潔に保つために年に何度も洗うと、市場は1兆円に化ける。この未開拓の市場を独占するビジネスを目指しています」
――サービスの特徴は。
「形崩れしないよう独自に開発したバンドとネットを巻き付け、大型洗濯乾燥機に入れ、手ごろな価格で短時間に布団の丸洗いができます。標準的な布団なら2000円で乾燥の完了まで約1時間半。全店で常駐スタッフが洗濯の手順を案内し、追加料金で洗濯のお任せもできます。布団を自宅で集荷し、洗濯後に配達する宅配も行っています」
「複合的なサービスにより、1店舗当たりの月商は一般的なコインランドリーの4倍の水準。コインランドリーは雨天時に需要が増えますが、布団洗いは天候に左右されにくく、安定しています」
――アプリを導入し、ポイント制度やキャッシュレス決済機能を搭載した。
「これまでコインランドリーは、現金払いで顧客情報が取れないという課題がありました。専用アプリを導入することで、どんな人がいつ、どういうタイミングで洗濯しているかや、リピート率がわかります」
「月間の利用金額に応じて還元率が変わるポイント制度で、定期的な利用を促すこともできます。キャンペーン情報を届けたり、利用履歴を基に『そろそろ布団を洗いませんか』とメッセージを送ったりと、顧客との接点を増やすことで、リピーターを確保することもできます」
――100店舗目の鹿沼東町店ではペット用のサービスも導入した。
「ペット用品を洗う洗濯機を設置し、浴槽のような洗い場とシャワー機、ドライヤーを備えた専用スペースを設けました。ペットを飼う世帯は多く、特に犬は定期的に洗わなければいけませんが、家ではにおいがついてしまいます。ペットの衣類や寝具を洗えるだけでなく、ペットそのものもセルフで洗えるサービスは需要があり、全国に同様の店舗を広げていきます」
――今後の展望は。
「13年かけて全国に4000店舗を展開します。まずは本社のある栃木県を中心に50店舗ほど作り、FCで隣接する群馬や茨城、埼玉県に広げる。FCはオーナーに資金だけ投資してもらい、当社が運営・管理を一括して行う形を考えています。節税対策で利回りのいい新たな投資先として注目してもらえれば、急拡大につながります。加えて、女性や若い人をたくさん雇い、栃木を代表する大企業にしていきたいです」
2017年、掛け布団や敷布団を丸洗いできる日本初のコインランドリーをうたい、沖縄県で創業。20年、沖縄以外のFC事業を担っていた宇都宮市上戸祭に本社を移転した。21年12月期の売上高は11・6億円で、従業員はパートを含め約60人。
奈良県出身。慶応大商学部を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社し、2006年に東京でIT企業を設立した。コインランドリー市場のニッチだが圧倒的な成長性に着目。日本の南端からイノベーション(革新)を起こそうと、16年に沖縄に移住し、フトン巻きのジローを起業した。趣味はフットサル。
"ペット" - Google ニュース
November 21, 2022 at 04:00AM
https://ift.tt/Xolx3MJ
手軽に布団を洗濯 宅配やペット用のサービスも - 読売新聞オンライン
"ペット" - Google ニュース
https://ift.tt/94IEp5h
Shoes Man Tutorial
Pos News Update
Meme Update
Korean Entertainment News
Japan News Update
No comments:
Post a Comment