Wednesday, December 14, 2022

岩手:消防士、ペットも救命…スポンジ入れたぬいぐるみで心肺蘇生訓練:地域ニュース - 読売新聞オンライン

 火災現場などでペットの命を救うための講習会が先月、盛岡市で行われ、消防士の有志らが心肺蘇生方法を学んだ。主催した一般社団法人「日本ペットBLS(ベーシックライフサポート)防災学会」によると、東北地方での開催は初めて。消防士の約2割が火災現場で傷ついたペットに遭遇しているとして、同法人は「多くの人に救命技術が広まってほしい」と期待している。(宍戸将樹)

 「1、2、3、4……」。参加した9人の消防士らが、映像の合図に合わせ、犬や猫のぬいぐるみに心臓マッサージを繰り返していく。使っているのは綿の代わりにスポンジを入れ、胸部の感触を実際の動物に近づけた獣医師監修の特注品だ。

 まずは名前を呼んで反応を確かめ、呼吸をしているかどうかを確認する。人間相手と共通するプロセスも多いが、小型犬を想定した場合は、負荷をかけ過ぎるのを防ぐため、片手でもむように心臓マッサージを行い、人工呼吸も鼻から息を入れていく。訓練を積んだ消防士でも、普段とは違う筋肉の使い方に「きついですね」の声が上がり始めた。

 この日は1時間ほどで座学と実技が終了。参加した男性消防士(35)は「人とペットでは体のつくりが違い、難しさがあった。現場で求められた時に対応できるように、しっかりと復習しておきたい」と話した。

 同法人が全国の消防士に実施したアンケートでは「火災で負傷したペットに遭遇したことがある」が23%だったが、そのうち「なんらかの手当てをした」との回答は0%だった。一方で、「ペットの救命法を学びたい」と答えた割合は73%に上った。

 元消防士で講師役を務めた同法人の山本大樹代表理事(41)は、昨年12月に、民間資格の「ペットBLS検定」を創設。アンケート結果を受けて、オンライン講座や、消防士を対象にした救命法の講座を各地で行っている。

 ただ、現行の消防法では、災害現場でペットの応急処置は現実的に難しく、飼い主がペットの救命法を学ぶことも義務づけられていないため、傷ついた動物の命を救うことは容易ではない。救命法を学んだ消防士たちも、すぐに現場で生かすことは難しいという。

 かつて青森県八戸市で消防士として勤務し、東日本大震災も経験した山本代表理事は、「今回は消防士を対象としたが、本来は飼い主がペットについては責任を持つ必要がある。多くの人に現状を知ってもらい、プログラムが広まってほしい」と語った。

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December 15, 2022 at 03:00AM
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