Friday, April 28, 2023

ペットロスを癒やす有名な詩『虹の橋』、謎だった作者が判明か - 日経ビジネスオンライン

なぜ作者不詳? 米国の作家が粘り強く調査

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文=RACHEL NUWER/訳=鈴木和博
画家のステラ・ビオラーノ氏による2009年の油絵『虹の橋』。「私の感じでは、『虹の橋』は広大で美しい場所、広く開かれていて混雑することなく、あらゆる生命が幸せに、永遠に生きられる場所につながっています。クライン=リーキーさんは、そんな希望のメッセージを作ってくれたのです」。ビオラーノ氏はそう話している。(PAINTING BY STELLA VIOLANO)

画家のステラ・ビオラーノ氏による2009年の油絵『虹の橋』。「私の感じでは、『虹の橋』は広大で美しい場所、広く開かれていて混雑することなく、あらゆる生命が幸せに、永遠に生きられる場所につながっています。クライン=リーキーさんは、そんな希望のメッセージを作ってくれたのです」。ビオラーノ氏はそう話している。(PAINTING BY STELLA VIOLANO)

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 ペットを亡くした経験がある人なら、『虹の橋』という詩を知っているかもしれない。動物たちの天国で愛するペットと再会する姿を詠んだ詩は、シンプルだが胸に響く内容になっている。この詩は、ペットを失った飼い主に向けて、動物病院から贈られたり、ソーシャルメディアのメッセージに掲載されたりしている。

 たくさんの人々に感動を与えてきた『虹の橋』の作者はこれまで不明とされてきたが、今回、有力な手がかりが見つかった。英スコットランド在住の82歳の女性、エドナ・クライン=リーキーさんだ。芸術家で動物愛好家でもあるクライン=リーキーさんは、60年以上前に愛犬メイジャーのために書いた詩がこれほど多くの人々を慰めてきたことを、つい最近まで知らなかったという。

「ほんとうに驚きました。今もまだ呆然としています」

 米アリゾナ州ツーソンで美術史家、作家として活動するポール・コウドゥナリス氏の粘り強い調査がなければ、この詩の作者は永遠の謎になってしまっていたかもしれない。ネコの飼い主でもあるコウドゥナリス氏は、ここ10年ほどをかけてペットの墓地についての本を書いており、その調査で何度も『虹の橋』を目にしていた。(参考記事:「皆が知りたいことを、シーザー・ミランに聞いてきました!」

エドナ・クライン=リーキーさんと、最初の愛犬メイジャー。1959年にメイジャーが死んだときに書いたのが、『虹の橋』だった。(PHOTOGRAPH COURTESY EDNA CLYNE-REKHY)

エドナ・クライン=リーキーさんと、最初の愛犬メイジャー。1959年にメイジャーが死んだときに書いたのが、『虹の橋』だった。(PHOTOGRAPH COURTESY EDNA CLYNE-REKHY)

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「かなり前から、誰が書いたのだろうと思っていました」とコウドゥナリス氏は話す。「亡くなったペットを悼むときにこれほどよく使われる詩が、作者不詳のままであるということが納得できなかったのです」

 詩が広まったきっかけは1994年2月、新聞の有名なコラム「アビーおばさんの人生相談」に米ミシガン州の読者がこの詩を送ったことだった。そこには、「もしこれを掲載するなら、読者にハンカチを用意してもらうほうがいいですよ」とも書かれていた。

 アビーおばさんは実際に詩を掲載し、「ちょっと泣いてしまいました」と打ち明けた。さらに、1億人の読者に向けて、残念なことに作者の名前がないので、「これを読んでいる方で作者をご存知の方がいたら、ぜひ教えてください」と訴えた。

 名乗り出た人はいなかったが、これを機に『虹の橋』はあちこちで見られるようになった。1995年以降、米国著作権局に『虹の橋』というタイトルで、15件の申請があったこともわかった。コウドゥナリス氏は、詩に関係があると思われた25人近くの候補者リストを作成し、1人ずつ調べ、最後に残ったのがエドナ・クライン=リーキーさんだった。

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