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- ねこはお高くとまっている、不愛想だと考えている人もいる。
- 研究対象としては非常に難しいものの、ねこの研究は確実に進んでいる。
- 近年の研究は、ねこは最高の連れ合い、最高のペットになると示唆している。
- ねこの「ゴロゴロ」はわたしたちの健康にもプラスになるし、ねこは犬と同じくらい飼い主を愛している。
ねこの評判は良いものばかりではない。お高くとまっている、不愛想、人間の飼い主に全く興味がない、よく引っかいたり噛みついたりする生き物だと考えている人もいる。
しかし、ねこ好きや実際にねこを飼っている人たちはそうではないと知っている。研究対象として難しいため、ねこよりも犬の研究の方がこれまで圧倒的に多かったものの、それも変わりつつある。
ねこが最高のペット、最高の連れ合いであることを証明する9つの研究を紹介しよう。
犬と同じくらい、ねこは飼い主になつく
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2019年のある研究は、ねこは自分を世話してくれる人として人間と絆を深めると示唆している。
オレゴン州立大学が実施し、雑誌『Current Biology』に論文が掲載されたこの研究では、計70匹のねこを観察した。ねこは飼い主と一緒に2分間ある部屋に入れられ、その後、飼い主だけが2分間部屋を出て、また部屋に戻ってくる。その結果、ねこの64%は研究者が「安定型愛着」と分類するものを飼い主に対して見せた。
「全てのねこがこういう行動を取るという偏った考え方は昔からあります。でも大多数のねこは飼い主を安心材料にしているのです」と筆頭研究者のクリスティン・ビターレ(Kristyn Vitale)氏はNBCに語った。
「ストレスを感じた時、あなたのねこは安心感を得るのにあなたを頼りにしています」
ねこはフードよりも人間との交流が好き
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ねこは食べ物が欲しい時だけ飼い主を大事にするというジョークを口にする人は少なくないが、2017年のある研究はそうではないと示している。オレゴン州立大学の研究者たちがねこの好みを調べた結果、ねこは実はフードよりも人間との交流を楽しんでいることが分かった。
雑誌『Behavioural Processes』に論文が掲載されたこの研究では、ペットのねこと保護施設にいるねこ(計55匹ほど)を対象に、フード、おもちゃ、におい、なでなでや遊びといった人間との交流のどれを好むのか調べた。
その結果、どちらのグループのねこも人間との交流を一番好むことが分かった。フードは二番目だった。
ねこを飼っていることと、心臓発作または脳卒中のリスクの低さには相関がある
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雑誌『Journal of Vascular and Interventional Neurology』に論文が掲載された2009年のある研究は、4000人以上をその調査対象とした。約半数はねこを飼っているまたは飼っていたことがある、約半数はねこを飼ったことがない人たちだった。
調査の結果、ねこを飼うこととストレスレベルの低さには相関があることが分かった。ねこを飼っている人はそうでない人に比べて、心臓発作または脳卒中で死亡するリスクが全体的に30%低く、喫煙や糖尿病、心臓の健康状態、コレステロール値を考慮に入れてもその差は歴然だった。
相関関係が因果関係を示すわけではないが、この2009年の研究結果は獣医学の専門家たちにとっては驚きではなく、『Medical News Today』に対して、これはねこがなでられるのが好きで、犬よりも手間がかからないからではないかと指摘した。
犬と同じように、ねこも自分の名前を認識している
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雑誌『Scientific Reports』に論文が掲載された2019年のある研究では、78匹のねこを対象に自分の名前と似たような音の言葉とを区別できるかどうか調べ、見ず知らずの人間が呼んでも区別できることが分かった。
研究は日本で行われたもので、家ネコと猫カフェのねこに対して飼い主が5つの異なる言葉を口にするのを記録した。このうち1つはねこの名前で、残りの4つはねこの名前に似たような音の一般的な名詞だった。研究者らは飼い主ではなく、見ず知らずの人間を使った実験も行った。
それぞれの言葉にねこがどのように反応したか調べたことろ、自分の名前に対する反応が他とは全く違うことが分かった。
ねこと飼い主の絆は、人間同士の絆に似ている
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飼い猫はペットというより家族だと感じたことがあるなら、それはあなただけではない。ウィーン大学の2011年の研究では、ねこと人間の関係は人間同士の関係に似ることがあると分かった。
41組のねことその飼い主のやりとりを分析したところ、互いに強く影響し合っていて、相手の行動をコントロールすることもあると分かった。ねこは飼い主がしてくれた"良いこと"を覚えていて、あとでその"お返し"をすることもあるようだと研究者らは報告している。
ただ、サンプル数が少ないため、研究者らはさらなる調査が必要だと結論付けている。
ねこの性格が飼い主に似始めることも
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リンカーン大学とノッティンガム・トレント大学の2019年の研究では、子育てと同じように飼い主の性格が飼い猫の性格に影響することがあると分かった。
イギリス在住の3000人以上のねこの飼い主を調べたところ、神経症的傾向の強い飼い主はねこの問題行動につながりやすく、良心的な飼い主ほどねこが不安や攻撃的な行動を見せることは少ないと、研究者らは指摘している。
Phys.orgによると、研究者の1人ローレン・フィンカ(Lauren Finka)氏は「多くの飼い主はペットを家族の一員と見なし、強い絆を結んでいます」
「なので、わたしたちのペットとの接し方や世話の仕方がペットに影響を与えるのは当然で、こうした要因もわたしたちの性格の違いに影響されるのです」
ねこの「ゴロゴロ」は健康に良い
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ねこは一般的に、周波数20~50ヘルツでのどをゴロゴロ鳴らすことが研究で分かっている。アメリカのノースカロライナ州にあるFauna Communications Research Instituteの2001年の研究によると、このゴロゴロはねこだけでなく人間にとっても健康に良いという。
ネコ科の動物44種類のゴロゴロの周波数を調べたところ、その周波数は人間の骨の成長、痛み、浮腫、筋肉の成長、呼吸困難などに使われることもある超音波療法に近いことが分かった。
つまり、ねこのゴロゴロこそが「9つの命」の秘訣であり、人間にとっても有益かもしれないと研究者たちは見ている。
ねこは飼い主の気持ちを理解している
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アメリカのミシガン州ロチェスターにあるオークランド大学の2015年の研究では、12組のねこと飼い主を調べたところ、飼い主が笑顔の時としかめっ面をしている時ではねこの行動が異なることが分かった。飼い主が笑顔の時は、ねこはゴロゴロとのどを鳴らしたり、飼い主にスリスリしたり、飼い主のひざに乗るなどポジティブな行動を見せることが多かった。
ただ、同じような実験でも周りにいるのが見ず知らずの人間だと話は違う。人間が幸せそうでも悲しそうでも、ねこの行動は変わらなかった。
12組とサンプルは少ないものの、研究者たちはねこには人間の顔の表情を読む能力があり、時間とともにそれがどういう意味を持つのか学習している可能性を示していると述べた。
ねこの動画を見るだけでも良い
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ねこが素晴らしいことを示す証拠がもっと欲しい? わたしたちは実物のねこに近付かなくても、その"効果"を体験できそうだ。
雑誌『Computers in Human Behavior』に論文が掲載された2015年の研究では、7000人近くの人間を対象にオンラインでかわいくて面白いねこの動画を見てもらったところ、気持ちにポジティブな影響があった。
被験者の約36%は「ねこ好き」、約66%は「ねこも犬もどちらも好き」だった。動画を見た後、被験者の大多数はポジティブな感情を経験したと答え、エネルギーをもらったと答えた人もいた。
動画を見ただけでこうしたことが起こるなら、実際にねこを家族に迎え入れたらどんなに素晴らしいことが起こるのか想像してみてほしい。
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May 20, 2023 at 01:00PM
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