60代女性です。3人の子供は独立し、夫と2人暮らしです。16年飼っていた愛犬を亡くしました。散歩の時、つまずくこともありましたが、元気に過ごしていました。
庭で飼っていましたが、朝、フェンスが壊れていて、愛犬が段差のある隣家の庭に落ちて亡くなっているのを発見しました。
もっとフェンスを丈夫なものにしておけば事故も防げたと思うと自分も許せず、夫にもあたってしまいます。事故を防ぐことが出来たと、考えれば考えるほど苦しくなり、事故を防ぐことが出来なかった夫も同罪だと感じ、夫も許せない気持ちになります。
知人に犬が死んだことを話し、「元気だったのに……、どうしちゃったの?」「それは、犬がかわいそうだったねえ……」と言われたりすると、たとえ励ましのつもりでも深く傷つきます。病気になった愛犬を最期までみとった人が「本当に大変だったわよ」と話すのも、今は聞いているだけで精いっぱいです。
亡くなった庭を見るのも切なく、夫と会話をする気持ちもわかず、これからどのように気持ちを立て直していけばよいのか、わかりません。
回答者 社会学者・上野千鶴子さん
ペットロスですか。いえいえ、とうていそんなことばでは表現できないでしょうねえ。3人の子どもを育て上げ、16年起居を共にした愛犬を亡くした。ペットどころか、大切な家族を亡くした思いでしょう。亡くした後悔も、つらさも苦しみも、子どもを失った親の嘆きと重なります。実際にお子さんを亡くされた親は、子どもの死とペットの死を同じにしてほしくない、とお怒りになるかもしれませんが、ペットを亡くした飼い主の嘆きは決してそれに劣りません。
子どもやペットを亡くしたの…
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September 09, 2023 at 08:00AM
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ペットロスで夫を責める妻 上野千鶴子さんは「嘆きと思い出を共に」:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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