Thursday, February 15, 2024

2月22日は猫の日。フランスベッドの「フランスペット」老舗ベッドメーカーが挑むペットファニチャー開発ストーリー - 愛媛新聞

フランスベッドホールディングス株式会社

2月22日は猫の日。フランスベッドの「フランスペット」老舗ベッドメーカーが挑むペットファニチャー開発ストーリー

2024年2月15日(木) (フランスベッドホールディングス株式会社)

2月22日は猫の日。「猫と一緒に暮らせる幸せに感謝し、猫とともにこの喜びをかみしめる記念日を」という趣旨で制定されたそう。猫と一緒に暮らせる幸せ・・・まさに、フランスベッドが展開する「フランスペット」のコンセプトにぴったり。

ペットファニチャーシリーズ「フランスペット」。フランスベッドは、20年前にリリースしたこのブランドを、2021年7月「ペットと暮らすインテリア」をコンセプトにリニューアルリリースしました。リニューアルリリース後、「こんなおしゃれなペット家具を待っていました!」と2年以上が経った今でも大好評。今回は、フランスペットの開発ストーリーをフランスペットプロジェクトのメンバーである、フランスベッドの佐藤理奈さんに伺いました。

フランスペット「キャットタワーベッド」

「ダジャレですか?」遊び心から始まった、フランスベッドの「フランスペット」

 ベッドメーカー、フランスベッドが展開するペットファニチャー「フランスペット」。まるでダジャレのようなネーミングのブランドは、今から20年前の2003年、当時「癒し」の対象として小型犬の人気が高まった時代に「ペットのためのベッド」として立ち上がったのが始まりです。ちょうどウォーターベッドがブームで、人が使用するものとほとんど同じ仕様のウォーターベッドを小型犬用につくりました。ヒーター機能や引き出しもついて、10万円くらい。本当に人のウォーターベッドのミニチュア版。名前はフランスベッドを文字って、フランスベッドのフランスペット!と、くすりと笑えて話題になるような商品を、プロモーションの一環としてつくりあげたと聞いています。でも、これが意外と好評で一時的なプロモーションのつもりが結局、3年ほど販売を継続しました。

初代「フランスペット」のパンフレット

 初代フランスペットの販売終了後、フランスベッドはしばらくペット向けのアイテム開発はしていませんでした。しかし2020年、突如、フランスペットを復活させることになります。

フランスペットの復活。その背景にペットブームの変化

 第一次ペットブームの火付け役と言われているラブラドールレトリバーや、第二次ペットブームの中心だったチワワなどのように、少し前まで「ペットと言えば犬」と言うイメージが強かったのではないでしょうか。実際、初代フランスペットは犬向けのベッドでした。しかし近年ではこれまでのペットブームをけん引してきた犬ではなく、猫を飼う家庭も見られるようになっています。

一般社団法人 ペットフード協会「全国犬猫飼育実態調査」より自社作成

 さらに、ペットは「癒しの対象」から「家族の一員」という認識が高まり、人と同じ空間でペットが一緒に生活するというスタイルが一般的に。しかし、ペットアイテムの多くはペット側だけの視点で作られたものが多く、自宅のインテリアに違和感なく置けるものはあまり多くありません。そこに注目し、「人とペットが一緒にうれしくなる商品を届けよう!」と、2018年、フランスベッドは「フランスペットプロジェクト」を立ち上げ、ベッド、リビングダイニングに続く新たな商品群として本格的に「ペットファニチャー」に取り組むことになりました。

フランスベッド(株)宣伝広告課 課長 佐藤理奈さん

 フランスペットプロジェクトには、フランスベッドの池田副社長をヘッドに開発や営業、宣伝広告など、部門の垣根を越えて6名のメンバーが集められました。1年目は自社の新作発表会や家具の展示会で試作品を出品し、量産品になるアイテムを探ることに。ペット用のミニチュアベッドや、天蓋つきのベッド、キャットタワー付きベッド(初期モデル)などベッド中心に出品しましたが、結果は思うようにいかず。フランスベッドのペットファニチャーなのだから「フランスペットのアイテム=ベッド」という狭い価値観にとらわれていることに気づかされました。

今まで無かったものだからこそ認められた商品に

 フランスペットプロジェクト始動から2年。「ペットと暮らすインテリア」をコンセプトに、外部のイベントなどに積極に出展し、時にいただいた意見をもとに既存アイテムや参考出品アイテムのブラッシュアップ。そしてペット用のベッドに限らない「飼い主さんとペットの両方がうれしくて、しあわせになるアイテム」を新たに開発するなど、「ペットファニチャー」への挑戦は続いていました。しかし、「ペットファニチャー」とう明確な分野、カテゴリがないため、「ペット用品にしては高額すぎる」と、家具店などの得意先やペット用品店との商談はなかなかうまくいきません。

そのような状況が一変したのは、インテリア商材を扱うECサイトへの掲載でした。1台約35万円(マットレスは別売)もするキャットタワーベッドの注文が立て続けに入ったのです。「キャットタワーって壁に取り付けるタイプが多いので、組み立て式だとありがたい!」「ベッドにキャットタワーがついているから狭い部屋でもペットと一緒に快適に過ごせる」と、「こんな商品をずっと探していた!」というコメントをたくさんいただきました。「ペット用品=安価なものが多い」「高額=売れない」という思い込みが覆され「ペットファニチャー」というカテゴリが認められた瞬間です。その後もキャットタワーベッドをはじめフランスペットアイテムは売上を伸ばし、ねこハウス(まり)やペットステップベンチは高い評価を得ました。

 フランスペットのメイン製品である「キャットタワーベッド」はじめ、すべてのアイテムにおいて動物行動学者など専門家のアドバイスをもとにデザインしています。実際に、ペットを飼っている社員の家に設置させてもらい、ねこちゃんやわんちゃんの使い心地を試してみて好感触だったものを量産化することに。今では11アイテムのフランスペットを展開し、これまでになかったペットファニチャーとしてご好評をいただいています。

ねこハウス(まり) 

 現在、新しいアイテムを考案中で、今秋には試作品ができる予定です。よりフランスベッドらしいもの、飼い主もペットも両方うれしいアイテムをもっともっとご提案していきたいと思います。

▼フランスペット

https://pet.francebed.co.jp/

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February 15, 2024 at 10:16PM
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