ドジャース・大谷翔平選手のインスタグラムの結婚報告では、「2人(1匹も)で力を合わせ支え合い」と、真美子夫人だけでなく、愛犬「デコピン」も家族の一員として紹介していました。このように犬や猫などのペットが家族の一員として愛される家庭が増えてきました。それだけにペットロスの喪失感も大きなものになります。しかし、45年の精神科産業医の経験で、ペットロスの喪失感で相談を受けた経験はあまりありません。それでも話題にはなります。この喪失感を埋めるのは? ペットについて考えてみました。
癒やしホルモン、オキシトシンが飼い主にも犬にも
なぜ、家族なのでしょうか? かつて犬を飼うと言えば、家の外の犬小屋がお決まりで、家の中で飼う小型犬を「座敷犬」と呼んでいました。今はどうでしょう。家族となった犬を家の外というのは考えにくいかもしれません。猫は今でも家の中と外を自由に行き来できるようにして飼うこともありますが、うちの中で一緒に暮らす方も多いことでしょう。家族ですからね。
犬が飼い主にむけた視線はアタッチメント行動として飼い主のオキシトシンというホルモンの分泌を促進するとともに、犬にもそれが十分に分泌されているとの麻布大学の研究報告は注目を集めました。オキシトシンは「癒やしのホルモン」と言われています。脳の疲れを癒やし、気分を安定させ、人に対する信頼感が増し、心地よい幸福感をもたらす作用があることが知られているのです。
ペットロス相談はあまりないけれど
でも、いいことばかりではありません。ペットにも死は訪れます。別れは対象の喪失であり「ペットロス(pet loss)」と呼ばれているのはご存じの通りです。最強のストレスです。しかし精神科診療で相談を受けることはあまりありません。精神科産業医の私の場合は食堂や休憩室などで、何げない会話から相談になっていくことが多いです。
41歳の朝霞真由美さん(仮名)は販売会社経理部係長。私の「メンタルヘルス研修」を2回受講しています。休憩室で紅茶を飲みながらくつろいでいる時に、話しかけてきました。
猫のマリモが亡くなった
朝霞さん: 先生の話は事例が多いので参考になりますね。
産業医 : ありがとう。
朝霞さん: ちょっと良いでしょうか? 聞いていただければうれしいんですが。
産業医 : 構いませんよ。お役に立てるなら。
朝霞さん: かわいい猫ちゃんが亡くなったんですよ。独身で単身生活の私にとって、かけがえのない家族でした。
産業医 : ペットロスですね。
朝霞さん: とても愛らしい、マリモちゃんです。
産業医 : マリモちゃん。
朝霞さん: 少し病気で体調を崩していたんですけど、突然、死んでしまって。
産業医 : ショックでしょう。
朝霞さん: ぼう然として。
産業医 : 私の部屋でお聞きしましょうか。
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April 10, 2024 at 03:22AM
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家族になった愛犬や愛猫、必ず訪れるペットロス、喪失感を癒やしてくれるのは? | ヨミドクター(読売新聞) - 読売新聞オンライン
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