突然ですが、こちらに並べたペットボトル10本のうち、どれくらいがリサイクルに回っているでしょうか？
PETボトルリサイクル推進協議会によりますと、2022年度のリサイクル率は86.9％でした。９本近くはリサイクルされている計算なんですね！ただ、道端へのポイ捨てなどは、まだまだ見掛けますよね。
ペットボトルをアートに生まれ変わらせる男性が安曇野市にいます。その思いとは…。
アーティストと名乗ることに、まだ照れくささがあります。
「始めてから2年ぐらい経ったんですけど、はさみダコができましたね」
ペットボトルアーティスト、TOMO。今、国内外から制作オファーが届いています。
TOMOさん
「毎回なんかこのクジラとかもそうなんですけど、やっていくうちに形が見えていくみたいなところもざっくりこんな感じかなって全体像が頭の中にあるんですけど作りながら考えている感じなので、出来上がってみてあ～こんな感じイメージだったなみたいなそういうことが多いですかね出来てみて自分もハッとするみたいなのはあります」
ペットボトルに命を吹き込み始めて、2年。
TOMOさん
「100％コントロールできないので割とこの勝手な動きというか、ちょっとこう任せる感じなんですけど」
初めは、金具や接着剤を使っていましたが、今は、ペットボトルだけで作品を仕上げます。
TOMOさん
「で、完成ですね」
TOMOさん
「この白、透明をあともう1個作って、この青とこういう感じのものにヘッドドレスなので頭につけるやつなので花を敷き詰めてバランスを整えていくって感じですかね。組み上げながら。ちょうど子どものなんですけど、こんなイメージになるのかな。なんかそういう感じですね」
ヘッドドレスは６月末、世界の女性が集まるコンテストで、着用されます。
海の近くで生まれ育ったTOMOさん。
制作に行き詰まったときの気分転換は、傍から見ればゴミ拾い。TOMOさん家族にとっては、材料の調達です。
妻・生幸さん
「結局ここの川も海からは遠いかもしれないけど、いずれは海につくので、変わらず川では拾いたいよねっていう思いがあって」
TOMOさん
「確かに、正直だから長野でゴミ拾いしてたらペットボトルアートにたどり着かなかった可能性あります。ペットボトルないんで。多分本当、東京にいたからこれで何かモノ作ったら面白いなみたいな」
安曇野の自然に魅了され、移住からまもなく1年。この日は、同じく移住者が開く、量り売りの店へ。
プラスチックごみをできるだけ出さないよう、容器を持ち込んで。それから、必要な分だけ。
もともと環境問題に関心があった、、、わけではありません。ではなぜ、ペットボトルアートを？
妻・生幸さん
「何かもう、プラスチックにすごい嫌悪感じゃないけど、ラップも使いたくないし、ペットボトルももういいんじゃない？水筒でいいんじゃない？お茶を入れればいいんじゃない？みたいになって。で、もういっぱいいっぱいになっていた時に、ペットボトルでもこんなにきれいなお花になるんだよ。ペットボトルを作った人だってみんなを思って作ったものだし悪いものじゃないよねっていうのからすごく肩の力が抜けてそれからですね自分のできる範囲でやればいいかって」
妻のために始めたペットボトルアート。
最初の作品は妻へのプレゼント。
モノの最後×ヒトの最期を描いた――護美髑髏（ごみドクロ）
TOMOさん
「拾ったペットボトルないし家庭で使ったペットボトルを洗って作品に変えているっていうところでペットボトルもちゃんときれいに洗ってリサイクルすれば資源になるっていうところをなんか改めて作品を通して伝えたいなっていう。なんか「ああいうボトルからこんなものできちゃうの！」みたいなちょっと意外性もあったりとかそういったところを作品づくりには思いとしては込めていますね、最終的にこれを見て、ペットボトル、例えばポイ捨てやめようとか、ペットボトル以外のごみもちゃんとこうしかるべき捨て方をすれば資源になる、リサイクルになるとか場合によっては同じようなことしてアップサイクルしようとか、なんかそういう考えるきっかけの1つになるといいのかなというふうに思っております」
世の中からポイ捨てがなくなるまで、ペットボトルアートを作り続けます。
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June 06, 2024 at 06:01PM
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【特集】ペットボトルを「アート」に 繊細な技巧で命吹き込む 国内外から制作オファー 作品を見て「考える」きっかけ ... - 日テレNEWS
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