高級魚「ホシガレイ」の養殖技術を研究する県水産資源研究所(相馬市)がホシガレイの稚魚の生存率向上に成功した。ホシガレイは飼育が難しく、稚魚の安定生産が課題となっていた。水温など飼育環境を管理しやすい「閉鎖循環飼育」の導入などで安定生産が可能になった。研究所は、稚魚が放流後にどの程度定着して漁獲できるようになったかなどを調べる放流技術の研究も進め、栽培漁業の振興につなげたい考えだ。
県水産課や研究所などによると、ホシガレイは「幻のカレイ」と呼ばれ、震災前には1キロ当たり3千円を超える値で取引された。日本沿岸に広く分布しているが、まとまった漁獲量を期待できるのが本県沖や宮城県沖、長崎県沖などに限定され、本県でも東日本大震災前の漁獲量は年間3トン程度と少なかった。
ホシガレイはヒラメ以上に高価なため、本県ではヒラメに次ぐ栽培漁業対象魚種として漁業者などの期待は大きい。研究所は前身の県水産種苗研究所(大熊町)時代からホシガレイの種苗生産と放流技術を研究してきたが、成魚と同じ形になる2センチ前後まで成長させることが難しく、2007(平成19)~11年度の生存率の平均値は約5%にとどまっていたという。
閉鎖循環飼育は沈殿槽で残餌やふんを沈め、ろ過槽でアンモニアを無毒化した海水を循環させる仕組み。研究所によると、くみ上げた海水を利用する「流水飼育」に比べてコスト削減が期待でき、大量の海水を確保できない海から離れた地域でも飼育できるのが特長という。
研究所が閉鎖循環飼育を始めたのは昨年2月で、3回試みたところ、生存率が40~70%に上がり、生産した稚魚としては過去最多となる約11万匹を昨年、相馬市の松川浦に放流した。今後、生存率が上がったことを科学的に解明するとともに漁獲量の安定化などが重要になってくる。研究所は「安定した種苗生産研究が可能になった。水産業の振興に技術が役立てば」としている。
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January 26, 2020 at 06:22AM
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