浜松市西区の浜名湖体験学習施設「ウォット」で、特別展示「春のヘンまつり」が開催されている。浜名湖内外などに生息する、変わった生き物が並べられ、それぞれの珍しい特徴を「ここがヘン」と解説している。

「とにかくヘンな魚です」と担当者イチオシのカエルアンコウには、「魚が釣りをする?」との見出し。体色を周りの岩などに似せ、頭の上に格納しているエスカという疑似餌を使って、エサにする小魚をおびき寄せる。あまり泳がず、ときどき胸や腹のヒレを使って海底を歩くように移動するため、見ていて飽きない。

赤い目が特筆的なアカメは、浜名湖で幻中の幻。昨年、湖内で数年ぶりに捕獲された個体が、悠々と泳いでいる。深海コーナーで存在感を発揮しているのはミツクリザメ(標本)。頭の先が長く突き出し、獲物を捕食する際に、その鼻先まで口を伸ばすという。

展示は約15種類。「ヘンな部分を理解して、しっかり観察してみてほしい」と担当者。休館日は月曜(祝日の場合は翌日)だが、事前に要確認。来月10日までの展示を予定している。【倉橋徹也】